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岡田 健
エアプラス株式会社
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早稲田大学文学部社会専修卒
大学4年のときに仲間3人で起業、今年で35年目。
純国産OTA“ena(イーナ)”を運営し、国内・海外のFIT商品のオンライン販売を行う一方で、他旅行会社にオンライン販売システムの提供やDXコンサルティングで参画する。
15年以上在宅オペレーション制度を運営してきたノウハウを使い、工数型アウトソーシング・パケットシェアリング事業も運営する。
最新のプロコメ
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- 岡田 健
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エアプラス株式会社
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弊社では、ena(イーナ)を運営する中で長らくカード不正利用に悩まされ続け多くの時間を費やしてきました。今回、今井がお話した内容は触りに過ぎません。今後の観光産業ではオンライン取引がますます拡大することが想定されますが、どのサイトにとっても決して避けては通れない深刻な課題と認識すべきです。 怖がらせるわけではありませんが、もはや現状は3Dセキュアを実装すれば安心、ということではありません。すでにブラックマーケットでは、日本人カードの番号・暗証番号・名義人・3D認証暗証番号などがセットで非常に安価に売り買いされています。誰でも、金を払えば手に入れることができます。つまり、3Dセキュアが実装されているサイトでも簡単に本人になりすまし犯罪行為をおこなうことができるのです。 3Dセキュアを通過していれば原則的にチャージバックをされることはありませんが、このような犯罪行為が多発すると、『このサイトは犯罪の温床となっている』とカード会社(アクワイアラ)は判断して、そのサイト上でのセキュリティーレベルを引き上げることができます。分かり易くいえば、お客様が当該サイトで決済できなくなるということです。こうなるともはや商売になりません。私は、今までにも不正が横行した結果、潰れてしまったオンラインサービスをいくつも見てきました。 したがって重要なことは、『予め不正を察知し不正行為をさせない』ということに尽きます。そのためのシステムや人による監視体制は欠くことができません。この問題は、個社で抱え込む問題ではありません。業界横断的に対処するプラットフォームが必要です。そのために弊社での知見が業界のお役に立てれば幸いです。
コメント全文を読む 3月16日 1 -
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- 3月12日
- #コラム
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- 岡田 健
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エアプラス株式会社
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私は、日本の旅行業者の端くれとして今大変『反省』しています。コロナ禍に遭遇してスタックしている我が社の有り様を見て、どこで設計を間違えたのだろう、と考えています。そして、その原因を早期に突き止めて、軌道修正した上で新たに挑戦を開始しようと覚悟しています。 事業のスタックの原因は、会社の外部に求めても何らの解決にもなりません。あくまでも内省すべきです。 本来、企業の危機管理は、あらゆるリスクに備えて平時より考えられていなければなりません。それが例え今回のコロナ禍のように未曾有の世界的停滞であろうとも同様です。工夫の足りない企業は潰れるのみです。企業は人が創るものです。なので、中の人の知恵を超えられない。逆に中の人たちが諦めなければ、必ずそれなりの結果はもたらされるのです。 そのために、私たち旅行業者(あるいはそこに働く従業員)は皆、今大きく『反省』をすべきです。じっくり立ち止まって反省するからこそ、問題の真因に辿り着くことができる、そして解決策を講じられるのです。ここで問題の核心から目を逸らした企業は、おそらく次の時代には使い物にならないでしょう。 発行人の岡田さんも指摘の通り、観光産業には次の時代の日本の主要産業となれる可能性が高いと私も考えます。コロナ禍での停滞は、様々な価値のリセットを促しました。つまり、規模の大小や法人個人に関わらず、あらゆる人が横一線のスタートをきれる絶好のチャンスでもあるのです。今一度、じっくりと『観光』の在り方と向き合い、それぞれが世の中に必要とされるサービスの形を考えることです。血が噴き出るほど考え、行動してみる勇気を持てた者が、おそらくアフターコロナの勝者となるのです。 一旦、観光産業を志した皆さんには、今の時期を決して漫然と過ごさず、より多くの人々と議論し、新しい価値の具現化プランをひとり一人温めてもらいたいと思います。そしてぜひ、私も議論の仲間に加えてください。 今こそ、斎藤茂太の至言『自分で自分をあきらめなければ、人生に負けはない』を実践するときなのです。
コメント全文を読む 3月12日 2 -
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- 岡田 健
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エアプラス株式会社
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サイトコントローラーとは、ホテルの客室をオンラインで販売する際に在庫管理を簡便化する仕組みのことです。日本固有の呼び方であり、グローバルではchannel controler(チャネルコントローラー)と呼ばれる機能です。 日本のホテル・旅館の流通は、部屋の販売流通を旅行会社に委ねてそれぞれの旅行会社に在庫を提供する形で共存共栄を続けましたが、インターネット時代になり販売チャネルの多元化が進み、OTA、メタサーチ、インバウンド客向け在海外旅行社など多くの流通チャネルに部屋の在庫を提供する必要性が増し、共通在庫という一元化の概念が生まれました。そういう意味で、日本の部屋流通特有の進化なのです。 今後、大手総合旅行会社のビジネスモデルが変化するなかで、ますますホテル・旅館の共通在庫化は進みます。サイトコントローラー(SC)の集約化機能は、流通のハブ的役割としてプラットフォーム化してくるでしょう。 いまやSCの代名詞といえるほど存在感のあるTL-リンカーンですが、山田社長のインタビューにもある通り、一番注力していることはコールセンターであり、ユーザーがストレスなく便利に使い続けてくれるようなサポートであると言及されている点に強く共感します。やはり、どんなに顧客インターフェースがオンライン化しても、サービスの本質は人対人のコミュニケーションから外れることはありません。
コメント全文を読む 3月10日 2 -