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10月の宿泊業の倒産は4件、件数、負債ともに3ヵ月連続で減少-TSR調査

  • 2022年11月9日

 東京商工リサーチ(TSR)によると10月の宿泊業の倒産は4件で3ヵ月連続で前年同月を下回った。1月から10月までの累計は65件で前年同期の78件を下回り、2020年以降で最少となる可能性が高い。

 負債総額は4億2000万円で3ヵ月連続で前年同月を下回った。原因別では全て販売不振であった。

 ニューサンピアは1991年に「ウェルサンピア高崎」として開業。当初は厚生労働省所管の独立行政法人が施設を所有。その後、2009年に施設売却で運営を引継ぎ、施設名を「ニューサンピア」に変更した。近年は売上高が4億円台で推移していたが、新型コロナの影響で2021年3月期は4億円を割り込んでいた。また施設の老朽化もあり2022年3月31日開催の株主総会の決議により解散。負債総額は2億円で前橋地裁高崎支部より特別清算開始決定を受けた。

 富士屋ホテルは割烹旅館「富士屋」を経営。近年は集客難により業績が悪化し2018年3月期で4873万円の債務超過に陥っていた。さらに2019年の大型台風による臨時休業、2020年以降の新型コロナの影響により集客が激減。2020年12月をもって事業を停止した。負債総額は1億3047万円で千葉地裁木更津支部より破産開始決定を受けた。

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