旅専が創立20周年パーティー開催、変化と未来志向で30周年へ

  • 2019年11月29日

終了後の記念撮影  特定の地域やアクティビティーなどに強みを持つ旅行会社からなる旅の専門店連合会(旅専)は11月27日、都内で結成20周年記念パーティーを開催した。1999年の同日に結成した旅専は、これまでに「ツーリズムEXPOジャパン」への出展や書籍の制作、セミナーやフォトコンテストの開催などさまざまな活動を展開し、現在は加盟会社間での情報交換や勉強会、インターネットでの広報活動などに取り組んでいる。正会員数は20社に上る。

20周年を機に制作した新たなロゴマーク  パーティーの冒頭では20年間の活動を振り返ったのち、歴代会長のうち風の旅行社代表取締役の原優二氏、フィンコーポレーション会長の椿敬氏、ビーエス観光代表取締役の水野剛氏の3氏が挨拶。原氏はこの20年間における印象的な出来事や市場環境の変化などについて語った上で、「(OTAではない)リアルな旅行会社である我々にとって、最大の財産は目の前にいるお客様」と主張。そのことを各社が念頭に置いて事業に取り組むことで「我々はまだまだいける」と強調した。

 続いて登壇した椿氏は「旅専のいいところは(各企業の)お客様がバッティングしないことで、色々な話を聞くことができ、刺激になった。若い世代もお互いに交流し、旅専を活用してほしい」と呼びかけた。今年の3月まで、5年間に渡り会長を務めた水野氏は「我々は新たな取り組みに加えて、それぞれの得意技を磨いてきた仲間のようなもの」と述べるとともに、今後については「最近の例会では若い人たちから斬新なアイデアが出てきている。若い世代で旅専をさらに盛り上げていただきたい」と要望した。このほか、顧問の山田學氏もビデオメッセージを寄せた。

古谷氏  3氏の挨拶の後は、現会長であるアドベンチャーガイズ代表取締役専務の古谷聡紀氏が登壇。「団体も時代と環境にあわせて少しずつ変わっていく。昔と同じことを強引に続けていくのではなく、新たな世界にアジャストしていかなくてはいけない」と述べるとともに、「私はバトンを受け取ったが、次の世代に受け渡すときには新しい環境に合わせて、その上で30周年へと続いていくことを祈念する」と旅専の活性化に向けた意欲を語った。続いて挨拶した、副会長を務めるクルーズのゆたか倶楽部代表取締役の松浦賢太郎氏も「旅専はこれからも未来志向で歩んで行きたい」と同調した。