旅行業界の人だからこそ話題の旅行系アプリやサイトを使ってみる-RT Collection 柴田真人氏寄稿
旅行計画アプリ「nicody」
2つ目は「nicody(ニコディ)」という旅行アプリです。nicodyは旅のしおりを作成するアプリになりますが、旅のしおりをアプリ内で同行者と一緒に作成したり、共有することができます。また、nicodyのすばらしいところはUI、UXです。概要のページでは旅行の目的地を登録すると都市のトップ画像が自動にインサートされ表紙のようになり、訪れる予定の観光スポットを登録するとその観光地の画像も紐づいて表示され、マップも自動生成されます。持ち物リストややりたいことリストも作成することができ、旅行の準備段階でワクワク感が生まれます。またこの旅のしおりを同行者に共有したら、同行者は間違いなく同じように期待感に包まれるでしょう。
旅行会社の最終日程表はシステムから登録データに紐づいて書面を作りますが、ワードやエクセルで作れるような文字のベタ打ちでとてもシンプルなものが多いです。旅行会社にとって最終書面はとても大事な書面で記載しなければいけないことや情報共有をしなければならないことが多々ありますが、最終日程表の書面をPDFにしてスマホで見るくらいであれば、将来的には最終日程表がこのnicodyのようなものになれば、旅行へのワクワク感や期待感がもっと膨らんでいくと思います。
移動でマイルが貯まる「Miles」
3つ目は最近話題にもなったアプリの「Miles(マイルズ)」です。これは話題に乗っかってアプリを使い始めたところはありますが、コロナ禍でテレワークが増えて移動する機会自体が減ったこともあり、自戒の意味も込めて使い始めました。飛行機以外にも徒歩やランニング、自転車、バス、電車など様々な種類の移動に対して、移動した分のマイルがアプリ内で貯まっていきます。貯めたマイルはMilesが提携しているパートナー企業の商品やサービスと交換することができます。
Milesを始めてから国内出張があり、東京から京都まで移動をした際にMilesのマイルがとても貯まりました。マイルが貯まっていく感覚はゲーム性もあり、夢中になる人は多いと思います。2021年12月には全日空が全ての移動に対してポイントが貯まる「ANA Pocket(エイエヌエーポケット)」というアプリをリリース予定です。今後このように移動することに対してのサービスは利用者が増えると思っています。
こんな旅行系アプリを個人的に使っている、この旅行系アプリはとても便利というものがあれば、是非共有をお願いできればと思います。
<参照>
旅レシピサービス「Lipppu」:https://lipppu.com/
旅行計画アプリ「nicody」:https://nicody.jp/
Miles(マイルズ):https://www.getmiles.com/jp
大学生時代にオーストラリアのタスマニア島で過ごし、旅行会社に就職。15年間の旅行会社勤務時代には主に東南アジア方面の仕入れや企画に従事。また、フィリピンでの5年7ヵ月間の海外赴任を通して、アウトソーシング事業の立ち上げからインバウンド事業における現地支店の立ち上げ及び日本マーケット初のチャーター便運航のプロジェクトなどを経験。その後、2018年に合同会社 RT Collectionを設立。