旅行業界の人だからこそ話題の旅行系アプリやサイトを使ってみる-RT Collection 柴田真人氏寄稿

  • 2021年11月17日

 11回目のコラムとなりました。今回は個人向けの旅行系サービスやアプリについて書きたいと思います。そこで最近、私が個人的に使っている旅行系アプリやサイトを紹介します。

 以前のコラムで旅のサブスクの「HafH(ハフ)」を紹介させて頂きましたが、旅行業界の知人にも利用している人がいました。普段なら宿泊しないようなところにも宿泊する機会ができ、とても良い経験になっていますし、新しい旅行系のサービスを利用してみることで新しい気付きもあります。旅行業界の人は新しい旅行系サービスを積極的に使ってみることをおすすめします。今回紹介する旅行系のアプリやサイトは3つです。

旅レシピサービス「Lipppu」

 私が使っている注目のサイト1つ目は「Lipppu(リップ)」です。Lipppuは個人旅行者の旅レシピを共有するプラットフォームです。旅レシピとは、その人が実際にどんな旅行をしたのかが旅程として表現されたものです。旅行会社で働いていても、例えば「飛行機+ホテル」のスケルトンの商品では、旅行者が実際に現地でどのようなところに訪れたのか、どのように観光地を回ったのか、どんな交通手段を現地では使っていたのか、どのようなものを食べたのかなどはわかりません。よっぽど細かいアンケートを実施すれば、そういった情報を多少は引き出せるかもしれませんが、現実はわからないことだらけです。

 Lipppuでは、個人旅行者自らが体験した旅程をプラットフォームに登録して共有をするため、観光地でどのように行動をしたのかがわかり、他のユーザーは次回の旅行の参考にすることができます。プラットフォーム上にはすでに1,000近くの旅レシピが登録されており、有名な観光地でもこんな風に回ったのかと感心することがよくあります。日本国内でもこんなところに行ったのかと思わせる旅の強者もたくさんいます。ユーザーによっては旅レシピを簡単に書いているものもあれば、とても詳細に書いているものもあり、内容の深さについてはばらつきがありますが、自己手配の個人旅行も多い今、旅行業界の人は参考にしてみると何かのヒントに繋がるかもしれません。特に旅行企画の担当者はとても良い勉強になると思います。

 旅行業界の人のほとんどが宿泊施設や観光地の視察経験があるため、プライベートで旅行をする際のチェックポイントは他の旅行者とは違います。旅行業界の人こそ旅行をした際にその旅行内容を広めると旅行者の参考になるのではないかと思います。

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