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旅行業務に特化したコールセンターを手の届く価格でーツーリズムラボ代表取締役 古賀秀雄氏

  • 2021年11月2日

「旅行会社に頼んで良かった」と言われるために
地域観光の活性化にも注力

-競合との違いは何でしょうか。

古賀 旅行の業務に特化したコールセンター会社は他にないという点です。強みは経験とケーススタディの蓄積です。例えばホテルの予約トラブルには様々な原因がありますが、それを特定することは簡単ではありません。販売店とオペレーター、ホールセラー間のミスコミュニケーションを拾うことも然りで、そのような経験が豊富だと自負しています。まずはお客様の不安を受け止めて、安心して旅を続けられることが重要です。リピーター化、LTV(ライフタイムバリュー)を掲げるならなおさらです。

-ターゲットとしているクライアントのイメージを教えてください。

古賀 想定クライアントは海外旅行を販売する旅行会社、ランドオペレーター、ホールセラーの皆様です。先々にはB2Cで旅行期間のみの緊急連絡先を有償で販売提供する展開も考えています。

 システムもコストを考えて大手コールセンターのような重厚なものは作らず、チャットのアプリケーションとリアルのIP電話などを組み合わせます。旅行業界は特にそうですが、基幹システムにコストを掛けすぎると軽量化に舵を切れません。

-契約社数が増えると対応人数も増やす必要が出てきます。

古賀 タイムゾーンが違う国に対応するためには、ヨーロッパやアメリカにいるかつての同僚やビジネスパートナーに協力してもらうことを考えています。お客様対応をしっかり理解している人を選び、雇用契約ではなく業務委託の形式を採ります。

-10月中旬にDMを送信したとのことですが、本格的に営業を強化するのはいつ頃からですか。

古賀 先月は、緊急事態宣言も解除され、ようやく明るい兆しが見えてきたという状況を見てDMを送りました。今後Go Toトラベルなどで国内旅行が動き始めると思いますが、先ほどもお話した通り、今は旅行会社の海外旅行のページは空の状態です。ここに新しくコンテンツが入り始めるタイミングや、海外の受け入れ状況なども見極めながら進めたいと考えています。

-コールセンター以外にも様々な事業を手掛けられています。

古賀 旅行業従事者向け海外ホテルのエージェントディスカウント予約サービスや、B2Bホテルサプライに関する提案など、コールセンター以外の事業はいずれもコロナ禍以前のマーケットに対するもので、地域活性以外はしばらく様子見です。

 昨年コロナ禍でコールジャパンを凍結してからの1年半は、マイクロツーリズムの考え方で国内の地域観光の造成に取り組みました。原点回帰でポストコロナのステージを見据え地元練馬区で実施したツアーは、これまで全国紙、地方紙合わせて10紙以上に取り上げられ、9月にはフジテレビの情報番組でツアー密着の放送もしていただきました。その流れで現在、都内数区、東北、関東圏、四国、九州の複数の自治体から相談を承っています。近い将来こうしたプロジェクトがインバウンド需要とダイレクトにつながり、地域活性、観光経済の分散化に寄与するはずです。

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