旅行業界のデジタル化、意欲あっても方法分からず-IDMアンケート第2弾

ウェブサイト開設は65%
費用対効果への不安大きく

 「実施していない」を選んだ回答者にその理由を複数回答で聞いたところ、最も多かった回答は「費用対効果が分からない」と「取り組む意欲はあるがどうして良いか分からない」の43.2%。


 続いて「取り組む意欲はあるが人材がいない」が25.0%、「取り組む意欲はあるが予算がない」が22.7%。「取り組む意欲がない」は4.5%、「デジタルが嫌い/アナログでいたい」も6.8%となった。「現状必要でない」と「やってみたがダメだった」は2.3%と少数で、全体としては何かしなければと考えつつも費用対効果の懸念や知識不足が足かせとなっている状況が見て取れた。

 なお、セグメント別も全体とおおよそ同様の傾向であるものの、第3種旅行業では「デジタルが嫌い/アナログでいたい」が15.8%に達し他を圧倒した。

 コロナ禍での予算増減を聞いた質問では、「増減ゼロ」が42.7%で最多。減少または凍結は28.7%、増加または新設は14.0%。より細かく見ると、予算が「ゼロになった」は12.8%である一方で「新たに予算が付いた」は8.5%と、両極端な傾向も見られた。


 セグメント別でも、特に訪日は「ゼロになった」が18.8%と他を上回ったものの、「新たに予算が付いた」も10.4%で平均を上回っており、「増減ゼロ」は39.6%に留まった。