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ANA・JAL、上期の国際線旅客数は0.2%減、利用率も微減に

  • 2019年11月6日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2019年度上期(2019年4月1日~2019年9月30日)の国際線運航実績で、2社合計の旅客数は前年比0.2%減の975万4540人となった。NHが517万2309人と増減はなかったものの、JLが0.5%減の458万2231人とわずかに前年を下回った。旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)が2.5%増であったのに対し、座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は3.7%増となり、有償旅客による座席利用率を表すロードファクターは0.9ポイント減の78.7%となった。

日系2社 2019年度上期
国際線運航実績

全日空日本航空合計
旅客数(人)5,172,3094,582,2319,754,540
前年比100.0%99.5%99.8%
旅客輸送量
(千キロ)
26,805,06622,768,48249,573,548
前年比103.9%100.9%102.5%
座席供給量
(千キロ)
34,893,48928,072,23362,965,722
前年比104.7%102.5%103.7%
利用率76.8%81.1%78.7%
前年比-0.6pts-1.3pts-0.9pts

 方面別で見ると、NHの旅客数は北米・ホノルルが8.9%増、欧州が9.2%増と好調。アジア・オセアニアのみ4.0%減となった。また、特筆すべき傾向としては、欧州でASKを16.0%増と大きく拡大したところRPKの伸びは8.8%増に留まり、ロードファクターは5.1ポイント減の76.9%と80%を割り込んだ。

全日空 2019年度上期 国際線運航実績

方面旅客数前年比RPK
(千キロ)
前年比ASK
(千キロ)
前年比利用率前年比
北米・ホノルル1,231,448108.9%10,680,549107.7%13,313,511104.2%80.2%+2.6pts
欧州488,770109.2%4,610,087108.8%5,993,169116.0%76.9%-5.1pts
アジア・オセアニア3,452,09196.0%11,514,43299.0%15,586,809101.4%73.9%-1.8pts
合計5,172,309100.0%26,805,066103.9%34,893,489104.7%76.8%-0.6pts

 JLは、米大陸の旅客数が10.7%増と好調だったほか、韓国が4.7%増、オセアニアが4.5%増とプラス成長。ロードファクターでは、韓国が11.4ポイント減の73.9%となるなど全体的に苦戦したが、オセアニアの2.1ポイント増、ハワイ・グアムの1.2ポイント増と改善する方面もあった。

日本航空 2019年度上期 国際線運航実績

方面旅客数前年比RPK
(千キロ)
前年比ASK
(千キロ)
前年比利用率前年比
米大陸750,869110.7%7,078,452109.4%8,564,944110.1%82.6%-0.5pts
欧州387,088100.7%3,419,07099.0%4,127,624103.1%82.8%-3.5pts
東南アジア1,701,95999.2%6,558,81099.9%8,288,686102.0%79.1%-1.7pts
オセアニア104,740104.5%835,674104.6%1,068,856101.8%78.2%+2.1pts
ハワイ・グアム526,72784.1%3,018,91787.4%3,740,69786.1%80.7%+1.2pts
韓国300,047104.7%343,834105.3%465,311121.6%73.9%-11.4pts
中国809,67199.9%1,512,320101.0%1,815,490106.1%83.3%-4.2pts
合計4,582,23199.5%22,768,482100.9%28,072,233102.5%81.1%-1.3pts
*1 一部に他社によるJL運航便の販売分を含む
*2 一部数値・前年比は推計値の可能性あり

 なお、9月単月では2社合計の旅客数が1.9%減の153万9237人で、うちNHは0.2%増の82万1304人、JLが4.1%減の71万7933人と上期累計とほぼ同様の結果となった。ロードファクターも減少傾向は変わらず、2社合計が2.4ポイント減で、NHが2.6ポイント減、JLが2.0%減であった。(9月単月の表は次ページに掲載)