全日空のA380が就航間近、ハワイアン宍戸氏が語る対抗策
相棒はANAからJALへ、共同事業に大きな期待
上級副社長の東京駐在で営業体制強化
宍戸 隣島などに限らず、日本からホノルル経由で米国本土に行くルートも売っていきたいと考えている。例えばホノルル経由でニューヨークを訪れ、行きか帰りにホノルルでゆっくり滞在してもらうなど、新しい旅行パターンを提案している。利用者はまだまだ少なく、ツアーなども造成されていないが、昨年からは日本発米国本土行きの利用者に対して、ハワイでのストップオーバーチャージを無料にする取り組みを始めている。
宍戸 10年の日本就航以来、最も大切なパートナーは旅行会社で、その考えは今後も変わらない。ハワイはリピーターが多いが、現在も予約の大部分は旅行会社経由だ。しかし消費者の購買行動も変わってきており、OTA経由や直販も少しずつ増えている。すべてのニーズに応えるために、色々と対応はしていかなければならないだろう。
宍戸 昨年の7月に上級副社長のテオ・パナジオトゥリアスが拠点をホノルルから東京に移し、国際線の営業と販売体制を強化している。HAの国際線において日本は半分以上のシェアを占めるし、パナジオトゥリアスはアライアンスについても担当しているため、JLとのJVを実施するためにもベースは東京に移した方が都合がいい。その他の海外市場である韓国やオーストラリアなどを見る上でも、時差の少ない東京に駐在することにはメリットがある。
5年半前に日本支社長に就任した頃は、空港スタッフ以外は私を含めて2名しかいなかったが、現在は総勢30名で、アウトソーシングの予約担当も含めると40名程の体制になっている。
宍戸 本社が色々と考えているとは思うが、今は政府間交渉の結果を待つしかない。羽田線については1日2便を飛ばしているので、その重要性やバリューはよく理解している。その他の路線拡大については、継続的にレビューはしているが、現時点では何も決まっていない。
訂正箇所:第2ページ第5段落第3文
誤:週3便から週4便
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正:週3便から週5便
お詫びして訂正致します。