ANAとJAL、上期国際線旅客は12.5%増、ANAは初の500万人超
9月単月の国際線旅客は4.6%増、国内は減少
9月単月の2社の国際線旅客数の合計は4.6%増の156万8258人だった。ASKは3.4%増、RPKは4.6%増で、利用率は1.0ポイント増の80.3%となった。
このうちNHは旅客数が3.3%増の81万9268人、ASKが1.4%増、RPKが3.9%増、利用率が1.9ポイント増の78.5%。JLは旅客数が6.1%増の74万8990人、ASKは5.8%増、RPKは5.4%増となり、利用率は0.2ポイント減の82.5%と前年を下回った。
日系航空会社2社
2018年9月 国際線運航実績
全日空 | 日本航空 | 合計 | |
---|---|---|---|
旅客数(人) | 819,268 | 748,990 | 1,568,258 |
前年比 | 103.3% | 106.1% | 104.6% |
旅客輸送量 (千キロ) | 4,182,616 | 3,731,784 | 7,914,400 |
前年比 | 103.9% | 105.4% | 104.6% |
座席供給量 (千キロ) | 5,329,953 | 4,524,878 | 9,854,831 |
前年比 | 101.4% | 105.8% | 103.4% |
利用率 | 78.5% | 82.5% | 80.3% |
前年比 | +1.9pts | -0.2pts | +1.0pts |
方面別の旅客数では、NHは全方面で3%台の伸びを示しており、最も伸長したのは「欧州」で3.9%増の7万9205人。次いで「北米・ホノルル」が3.7%増の18万1065人、「アジア・オセアニア」が3.1%増の55万8998人と続いた。利用率の1位は「欧州」で2.9ポイント増の88.3%。利用率が最も伸長したのは「アジア・オセアニア」で3.7ポイント増の75.4%だった。前年を下回ったのは「北米・ホノルル」で0.8ポイント減の78.1%だった。
全日空 2018年9月国際線利用実績
方面 | 旅客数 | 前年比 | RPK (千キロ) | 前年比 | ASK (千キロ) | 前年比 | 利用率 | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
北米・ホノルル | 181,065 | 103.7% | 1,579,727 | 103.1% | 2,023,622 | 104.3% | 78.1% | -0.8pts |
欧州 | 79,205 | 103.9% | 749,833 | 103.8% | 849,428 | 100.4% | 88.3% | +2.9pts |
アジア・オセアニア | 558,998 | 103.1% | 1,853,056 | 104.6% | 2,456,904 | 99.5% | 75.4% | +3.7pts |
合計 | 819,268 | 103.3% | 4,182,616 | 103.9% | 5,329,953 | 101.4% | 78.5% | +1.9pts |
JLの方面別の旅客数では、「韓国」が2.7%減の4万6041人となった以外は前年を上回った。このうち「ハワイ・グアム」が14.1%増の10万6765人となり、唯一の2桁増となった。昨年9月の成田/メルボルン線の運航開始以来、2桁増が続いてきた「オセアニア」は、1年が経過したことで1.2%増の1万7798人となった。
利用率が最も高かったのは「欧州」で3.5ポイント増の89.9%。「中国」が4.9ポイント増の85.1%、「韓国」が8.0ポイント増の84.7%と続いた。利用率の伸び率が最も高かったのは「韓国」だった。最も落ち込んだのは「ハワイ・グアム」で6.0ポイント減の81.9%。「東南アジア」も2.2ポイント減の78.8%となった。
日本航空 2018年9月国際線利用実績
方面 | 旅客数 | 前年比 | RPK (千キロ) | 前年比 | ASK (千キロ) | 前年比 | 利用率 | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
米大陸 | 110,571 | 104.7% | 1,053,820 | 104.7% | 1,281,757 | 103.2% | 82.2% | +1.2pts |
欧州 | 67,543 | 102.1% | 602,172 | 102.1% | 669,992 | 98.2% | 89.9% | +3.5pts |
東南アジア | 271,856 | 104.9% | 1,055,728 | 106.7% | 1,340,504 | 109.7% | 78.8% | -2.2pts |
オセアニア | 17,798 | 101.2% | 141,481 | 101.0% | 173,058 | 100.0% | 81.8% | +0.8pts |
ハワイ・グアム | 106,765 | 114.1% | 586,052 | 107.9% | 715,578 | 115.8% | 81.9% | -6.0pts |
韓国 | 46,041 | 97.3% | 52,392 | 95.9% | 61,864 | 86.8% | 84.7% | +8.0pts |
中国 | 127,573 | 109.6% | 239,103 | 110.5% | 281,074 | 104.1% | 85.1% | +4.9pts |
合計 | 748,990 | 106.1% | 3,731,784 | 105.4% | 4,524,878 | 105.8% | 82.5% | -0.2pts |
*2 一部数値・前年比は推計値の可能性あり
国内線の利用率は2年4ヶ月ぶりに減少
国内線の9月の運航実績で、2社の旅客数の合計は6.3%減の607万5899人となり、台風21号や北海道胆振東部地震の影響などにより前年を下回った。ASKは5.3%減、RPKは6.6%減。利用率は1.0ポイント減の72.9%で、16年5月以来2年4ヶ月ぶりに減少した。
日系航空会社2社
2018年9月 国内線運航実績
全日空 | 日本航空 | 合計 | |
---|---|---|---|
旅客数(人) | 3,238,279 | 2,837,620 | 6,075,899 |
前年比 | 92.5% | 95.0% | 93.7% |
旅客輸送量 (千キロ) | 2,988,767 | 2,121,695 | 5,110,462 |
前年比 | 93.2% | 93.8% | 93.4% |
座席供給量 (千キロ) | 4,189,269 | 2,825,520 | 7,014,789 |
前年比 | 93.3% | 96.9% | 94.7% |
利用率 | 71.3% | 75.1% | 72.9% |
前年比 | -0.2pts | -2.5pts | -1.0pts |
NHは旅客数が7.5%減の323万8279人で、ASKが6.7%減、RPKが6.8%減、利用率は0.2ポイント減の71.3%。B787型機のエンジントラブルによる欠航も響いた。
JLは旅客数が5.0%減の283万7620人で、ASKが3.1%減、RPKが6.2%減で、利用率は2.5ポイント減の75.1%だった。旅客数はNHが、利用率はJLがそれぞれ上回った。
*2 一部数値・前年比は推計値の可能性あり