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カナダ、好調な日本市場、関西市場に期待も―RVC2015レポート(1)

  • 2015年6月18日

8月からオンラインビザ導入、日本市場への影響「限定的」
ACの関空/バンクーバー線で関西市場に期待

エアカナダ、今冬に羽田/トロント線に787-9を導入

AC日本支社長のワイス貴代氏  カナダの好調を下支えしているのは、航空会社による座席の増加だ。ACはエア・カナダ・ルージュで5月2日、関空/バンクーバー線を開設。同社日本支社長のワイス貴代氏は「スケジュール変更などもあり、スタートはあまり良くなかったが、6月、7月は認知度も高まり、ロードファクターは高まっている」と話す。ルージュはレジャー路線に特化。ダブリン、アテネ、カリブ海などに路線展開しており、関西線は最も距離の長い路線となる。

 関空線は今年10月24日までの夏ダイヤで週5便を運航。冬ダイヤの運航予定はない。ワイス氏によると、デイリー化、通年化は今後の利用状況次第。日本発のアウトバウンドだけでなく、最近増加傾向にあるカナダからの訪日旅行者の利用への期待も大きいという。

 さらに同氏は、今冬に羽田/トロント線に最新のボーイング787-9型機を導入することを明らかにした。2016年には成田/カルガリー線にも導入する計画。また、来年夏には日本路線を含む全ての路線でプレミアム・エコノミークラスを提供する予定で、「今後はプレミアム・エコノミーのプロモーションを展開し、認知度を高めていく」方針だ。

 東京/トロント間は現在、羽田と成田からそれぞれデイリーで運航中。ワイス氏は「羽田線は日本人利用が多い。成田線はアジアの旅客の利用が増えており、6月と7月は日本よりも北米での発券が多い」と明かし、今後も両路線を維持していきたい考えを示した。


取材協力:カナダ観光局
取材:山田友樹