KNT-CT、統合シナジー着実に-団体・個人とも「基礎固め」

  • 2014年2月25日

▽ホリデイ、商品改革継続で「三現主義」、専門店展開も

KNT-CTホールディングス執行役員 海外旅行部長の池畑孝治氏  ホリデイの2013年度の結果について岡本氏は、「多くの方面で前年割れ」するなど「誠に不本意」な結果であったとコメント。しかし、もともと売上を優先して航空券とホテルのみの安価なツアーで数を追っていたところから、付加価値型のツアーへの方向転換をはかっている途上であり、市場全体を上回る減少率も一時的にはやむを得ないとの考えだ。

 付加価値型への転換は「一朝一夕では無理」であることから、2014年度も商品や店舗の改革、顧客の獲得に取り組んでいく。また、このため特に社員教育を最重視。「現地に行く、現物を見る、現実を知る」という「三現主義」を徹底するため、下見の費用は旅費交通費とはせず企画商品開発費として捉えていく。

 店舗の専門店化も推進。2013年は海外旅行中心の拠点として有楽町のテーマ旅行サロン、渋谷公園通り海外旅行サロン、グランフロント大阪営業所の営業を開始。今年もあべのハルカス内の海外旅行サロンや、新宿海外旅行サロンの開設も予定する。

 このほか、リスクを取って航空機やクルーズのチャーターを強化。さらに、オンライン販売の比率も高めていく。

 なお、クラブツーリズムについては、品質第一主義を堅持し、「単なるメディア商品とは違う、クラブツーリズムというブランドを確立させていく」(池畑氏)戦略だ。