KNT-CT、統合シナジー着実に-団体・個人とも「基礎固め」
▽団体旅行、先を見据えて営業展開、スポーツやイベントも強化
KNTの団体旅行では、特に自治体や企業、学校など「マスト市場」と位置づけるターゲットを集中的に攻めるほか、目先の売上ばかりに集中してきた営業タームを変革し、数年先までを見据えた営業をさらに強化。この取り組みについては、すでに2013年第4四半期の売上で一定の効果が認められているという。
また、スポーツ関連も強化。今冬のソチへは600名を送客したほか、選手の食事や体調管理、調整などを支援するマルチサポートシステムを運営。6月のサッカー・ワールドカップについても、日本で唯一チケット付きのツアーを設定できる強みを最大限に活用する。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックについても、小川氏は「日本だけでなく、周辺国を含めてビジネスチャンスが拡大することは間違いない」との予測のもと、「情報収集を怠らず、時代の変化に敏感になり、先んじることを恐れずにチャレンジしていきたい」と語った。
このほか、まつりインハワイで3000名から3500名の取り扱いを見込むなど、イベント開催も継続的に実施。昨年ホーチミンで初めて開催した「ジャパン・フェスティバル」を、ホーチミンとハノイの2都市で計画するなど、規模の拡大も進める。
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