KNT-CT、統合シナジー着実に-団体・個人とも「基礎固め」
KNT-CTホールディングスは2月25日、「第12回大海外旅行交流コンベンション」を開催し、2013年度の統括と2014年度の営業戦略を説明した。近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)代表取締役社長の岡本邦夫氏と近畿日本ツーリスト(KNT)代表取締役社長の小川亘氏は、2013年度は外的環境の影響も強く思うような結果が出なかったとした上で、2015年度は「再度の基礎固め」(小川氏)に取り組む方針を示した。
KNT-CTホールディングスは、昨年1月に旧KNTとクラブツーリズムが経営統合。2013年度は新体制での初年度となった。また、先ごろ実施した組織改正では海外旅行部をKNT-CTホールディングスの所属としており、同社執行役員で海外旅行部長の池畑孝治氏によると「グループ各社間の戦略、戦術の統一、調整などを加速」してシナジーの最大化に取り組んでいる。
こうした結果、仕入れや販売など構造的な連携や人材交流、イベント共催、クルーズ、チャーターなど共同販売などの面では、「かなり多様な統合シナジーが生まれてきている」ところ。今後は、引き続き教育に「億単位」(岡本氏)の予算を付けて知識やモチベーションの向上をはかるとともに、昨年に実現できたシナジー効果の横展開を推進する。
次ページ以降>>▽団体旅行、先を見据えて営業展開、スポーツやイベントも強化/
▽ホリデイ、商品改革継続で「三現主義」、専門店展開も