RPAは人材不足を補えるか?導入時の課題と伴走支援の必要性-エグザクトソリューションズ 宮寺匡広氏

■RPAスキルも持った人材の活用

 昨年、旅行・観光業界に特化した人材サービスのアステージの三野さんから生産性向上の重要性についてお話をする機会がありました。

アステージ三野氏

「旅行業界だけに限ることではありませんが、少子高齢化により人手不足は、年々より深刻化していくことが確実となっています。給与水準の上昇もあり、企業としても生産性向上への取組は不可欠となっています。その中で人手不足対策としては、経験豊富なシニアの方や外国人材の活用などをご提案しています。 ただ、採用ができれば解決となっていく時代でもなく、業務の効率化も同時に行わなければ、人材を確保することが困難となっています。」 (アステージ東京支店/三野氏)

 アステージでは、生産性向上の重要性を強く感じており、登録されている業界経験豊富なミドル、シニアの方にRPAやAIなどの知識を深めて頂く機会を提供し、旅行業の経験×AI・RPA等で業務改善に繋がる新たなスキル取得を支援しています。

 こうしたお話を通して、当社のRPA導入に必要なスキルを有した人材を派遣することを目的とした提携を行うことになりました。

 今後は、RPAスキルを持った人材を導入企業に派遣し、導入支援を行うこともできるようになります。お客様の生産性を向上するだけでなく、ミドル・シニア人材の活躍の場を提供することにもつながると考えています。

■まとめ

 RPAは業務効率化の手段の一つにすぎません。昨今、AIをはじめ、業務効率化を支援するツールが続々と開発されています。自社の課題に適したツールも必ず見つかることと思います。

 どのツールであれ、導入時期には多少の負荷はかかりますが、人を割けない場合は一時的に専門家に頼ることも有効です。業務効率化を達成し、人は人にしかできない仕事に集中できれば、今までとは違う働き方ができるはずです。ツール導入時期の伴走支援やサポートの活用、是非参考にしていただけますと幸いです。

 次回はRPAを導入し、顧客対応を充実させた旅行代理店様の導入事例をご紹介させていただきます。次回もご一読いただけますと幸いです。

宮寺 匡広
株式会社エグザクトソリューションズ 取締役。1986年5月生まれ、学生まで野球中心の生活を送り、慶應義塾大学卒業後、株式会社セブン-イレブン・ジャパンに入社し1年半ほど勤めるが、海外野球挑戦のため退職し、現役復帰。6年の現役生活を終え2019年からRPAに携わる。

第1回トラベルビジョンITソリューションセミナー講師
「RPAって何ができるの?~煩雑なPC作業を、自動化!ルーティンワークをゼロに!」アーカイブ配信