RPAは人材不足を補えるか?導入時の課題と伴走支援の必要性-エグザクトソリューションズ 宮寺匡広氏

■伴走支援の必要性

 しかし、逆説的な内容になりますが、新しい取組を始めるにはやはり人手が必要です。RPAも、導入初期にはそれなりの手間と時間がかかります。前回、簡単に使いこなせるRPAツールEzRobotをご紹介しましたが、それでも成果を出すまでには一定の時間を要します。この導入初期の課題を解消できなければ、費用対効果を出せず、せっかくの業務効率化プロジェクトも頓挫してしまいます。

 そこで鍵となるのが導入時期の支援です。いち早く効果を出している企業は、軌道に乗るまでの時間が短いことが特徴です。導入時期に伴走支援などのサービスを活用することで運用を素早く軌道に乗せているのです。

 私たちもお客様の導入時期は集中的に支援をさせていただいています。操作方法についてのガイダンスを行ったり、不明点があれば逐一Web会議で確認し回答させていただいたり、業務を自動化するロボット作成を一緒に進める伴走型のサポートも行います。

 また、お客様が取り組む時間がなければ、代わりにロボットの作成を代行するといったサービスも展開しています。お客様の状況に応じて支援内容は異なりますが、早ければ1か月以内、長くても数か月で効果が見え始めます。

 こうした伴走支援の有無によって、RPA導入や業務効率化の成功が左右されるといっても過言ではありません。私たちも、効果の高い支援やより良いサービスをお客様に提供できないかを日々模索しています。

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