地域に分け入るJAL社員たち~宮城県東松島市編~
客室乗務員や業務企画職など、幅広い職種の社員が各都道府県の自治体等に出向している日本航空(JAL)。シリーズ「地域に分け入るJAL社員たち」では、出向者と自治体の担当者、それぞれの目線で地域の魅力や課題、相互への期待などを語っていただくことを通して、ポストコロナに向けた地域創生を考えていく。
日本三景で知られる松島町の東隣、「奥松島」を擁する東松島市。東日本大震災で甚大な被害を受けた同市は、その経験と豊かな自然の恵みを活かし、地域のさらなる発展を目指している。
宮城県東松島市
産業部商工観光課 高橋達也さん(高ははしごだか)
住んでみて初めて感じたことは、季節の移ろいを全身で感じることができるということです。駅から職場に向かう通勤電車では、「稲がだいぶ育ってきたなー」とか、「もうこの花が咲いている!」等、東京では意識していなかったことを感じられます。
おすすめはたくさんありますが、特におすすめしたいのが「奥松島」と呼ばれる地域。松島四大観の1つである「大高森」や日本三大渓の1つ「嵯峨渓」を擁しており、松島の原風景を堪能できます。そして東松島市に住む人々です。市役所の職員をはじめ、多くの方が「もっと東松島市を盛り上げていこう!」という熱い想いを持っています。訪れた人に「またこの人に会いにいきたい!」と思わせてくれる人がたくさんいることがこの地域の魅力だと思います。
日本三景の1つである松島は全国的に知名度がありますが、奥松島まで足を伸ばす人が少ないのが現状です。私も辞令が出るまで奥松島のことは知りませんでしたが、奥松島には先ほど紹介した素晴らしい景観の他にも、通常では2年から3年の養殖が必要なところ、栄養が豊富であることから1年で収穫できる「鳴瀬牡蠣」もあります。また市内には米や品質の高い農産物があり、そして魅力ある人がたくさんいます。
今後は、魅力ある場所、モノ、ヒトをwebでのプロモーションや物産展、さらには旅行商品を通して多くの人に伝えるPR活動に力を入れていきたいと思っています。
ここまでに紹介した景観や農産物はもちろん、それらを作り出す人々にもフォーカスを当てたPRをしていきたいと考えています。美しい景観や農産物は全国にたくさんあります。ただ美味しいから、景色が美しいから、というだけではなく、それを生み出す人々の人柄や想いに触れ、共感することが大切だと思っています。
産業部商工観光課 課長 難波和幸さん
風光明媚な景観が自慢です。日本三大渓「嵯峨渓」は、長い年月をかけて、荒波と風雨に削られ自然が作り出した美しい岩肌が魅力的です。また、大高森の山頂から展望できる日本三景松島の島々の景色は、松島四大観「壮観」と称され絶景です。そして、ブルーインパルスも東松島のシンボルです!航空自衛隊松島基地をベース基地としたアクロバット飛行チームブルーインパルスは、日常的に東松島市の上空で訓練飛行を行っているので、タイミングが合えば見上げた空でアクロバット飛行を見ることができます。
次ページ >>> SDGsの学びの場として