日本遺産で地方送客へ、文化財を「ストーリー」として発信

文化庁は20年までに100件認定
認知度向上へ「国際フォーラム」開催も

2016年の訪日外国人旅行者数は2400万人を超えたが、政府が掲げる20年の4000万人の目標に向けて、今後は地方への誘客が大きな課題となる。地方誘客に向けた施策として文化庁は、15年に新たな制度として「日本遺産」を創設。自治体などが取り上げる各地の有形無形の文化財群を、その歴史的・文化的背景とともに1つの「ストーリー」として認定するもので、世界に情報を発信することで外国人の誘客をめざしている。15年4月に第1弾として、京都府の「日本茶800年の歴史散歩」など18件を選定したのち、17年の第3弾まで...