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ハワイの「今」を駐在員の視点から-進むコロナ共存、1月の観光客数は前年の3倍に

ハワイにおけるブースター接種対象者の基準

 ハワイではCDC(疾病予防対策センター)の指針に基づき、下記州民を対象にブースター接種が行われています。

●年齢:12歳以上
●ファイザー/モデルナ社製ワクチン接種者:2回目接種から5ヶ月経過
●ジョンソン&ジョンソン社製ワクチン接種者:接種から2ヶ月経過

 対象となる人口は約88万人で、1月末時点で既に約55%に当たる49万人が接種済みとなっています。

発症しても軽症の場合が多く、かぜ薬でしのぐ人も少なくないようです。売り切れています。

ハワイで実施されている規制

 日本とは異なり、米国は外国人でも下記書類を用意すれば自主隔離不要で入国可能です。

●ワクチン接種証明書
●陰性証明書(フライト出発の1日以内発行)

 入国後も自由に国内移動が出来ますが、ハワイの場合は新型コロナウイルスを持ち込ませないように「セーフ・トラベル・プログラム」を実施しており、他州から到着する全ての人(ハワイ州民、米国人、外国人)にワクチン接種証明書、陰性証明書(フライトの72時間以内)の提出を義務付けています。

 なお、この「セーフ・トラベル・プログラム」については、ワクチン接種証明が「2回接種」から「ブースター接種」に変更になる可能性が出てきています。実際、オアフ島及びマウイ島では、レストランでの飲食や屋内施設利用時にワクチン接種証明書の提示が求められますが、マウイ島で実施されている「セーファー・アウトサイド・マウイ」プログラムは、先行して1月24日より基準が「ブースター接種」に変更されています。オアフ島の「セーフ・アクセス・オアフ」プログラムも追従して改定になる可能性が出てきています。

 米国人はいつでもブースター接種が出来る状態ですので問題ありませんが、日本を含め、ブースター接種の遅れている国からの旅行者への適用はどうなるのか心配しています。

ブースター接種を求めることで更に客足が遠のくことを心配する人も少なくありません。

ハワイ州民の様子など

 ハワイを訪れた1月の観光客数は、コロナ以前の数字には遠く及ばないものの、前年比の3倍であったと報道されています。米本土からハワイを訪れる米国人だけでなく、ハワイ州民も、自粛や行動制限をする人よりも、ルールに従って自由に旅行や外出を楽しむ人の方が多いように見受けられます。感染力が強いと言われているオミクロン株が実際に感染爆発を起こしている現在でも、屋外ではマスク非着用の人も少なくありません。

 今後も変異株が出る度に振り回されることになるのでしょうが、米国人にとってはコロナとの共存は既に日常になっているように感じます。到着後の隔離を嫌って帰国を延期しているハワイ在住日本人は少なくありませんが、それよりも日本への旅行が解禁になるのを楽しみにしている地元民の方が多いように思います。日本の感染状況が落ち着きを取り戻す日を願っています。

本稿は、トランスオービット ハワイ マネージャーの水上直弘氏より寄稿いただいています。
※2022年2月1日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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