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ハワイの「今」を駐在員の視点から-進むコロナ共存、1月の観光客数は前年の3倍に

 2月になって雨天の日も減り、ハワイらしい晴れた良い天気が続く毎日となっています。記録的な降雨量だった年末からの雨のおかげで、土色のダイアモンドヘッドもすっかり緑の草木に覆われ、青空と緑の美しい景色を見せてくれています。ワイキキのビーチやタウンは、閑散期にあたる現在は米本土からの観光客も少なくなり、年末年始の賑わいの半分ほどになっているように感じます。

ダイアモンドヘッドの遠景。山頂と比べて山腹は青々としています。

 最近報道されているニュースは、前月に続き、爆発的な感染拡大となった新型コロナウイルス、オミクロン株に関連するトピックが多いように思います。新規感染者数は日に日に増加し、1月中旬には1日6000名を超える日もあり、どこまで増えるのだろうと驚いたこともありました。ただ、その後は下降曲線に入り、1月末には2000名程度まで減少し、「まだ安心は出来ないが恐らくピークは超えただろう」という政府発表もされています。

 日本に先行してオミクロン株による感染爆発を経験したハワイは、どのような感じだったのかをレポートします。

オミクロン株と奮闘中のハワイのコロナウイルス感染状況

 1月末時点でのハワイ州の新規感染者数比(7日間移動平均値)は以下となっています。尚、陽性率は「陽性者への結果告知」が優先されており、算出が一時休止されています。

市郡陽性率州全体ホノルルマウイハワイカウアイ
新規感染者数(11月)1.4%82.0名42.3名14.7名12.6名12.4名
新規感染者数(12月)14.1%1752.0名1459.7名135.3名97.1名59.9名
新規感染者数(1月)-3282.4名2243.7名489.9名339.3名209.6名
2022年1月26日現在:State of Hawaii, Department of Health

 1日当たりの新規感染者数の推移としては、1月6日にパンデミック後に初めて4000名を超えた4789名となりました。その後15日には5977名に、18日には6253名と記録を更新し続けました。

 対策として、ハワイ州政府は各地にポップアップ検査会場を設営し、抗原検査を無料で手軽に行えるようにしています。また、バイデン政権が無料配布を決めた「簡易検査キット」と「N95マスク」の内、検査キットは既に入手可能になっており、濃厚接触の疑いがあれば直ぐに家庭で検査が行えます。

申請すると政府から無料で郵送されてくる簡易検査キット

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