観光バリューチェーンの再構築に必要なこととは-JATAインターナショナル・ツーリズム・フォーラム2021
求められる持続可能な観光
地域コミュニティと旅行者との新たな関係性を
GVBモリナガ会長「旅行者が安心して訪れられる観光地に」
GVBのモリナガ会長は、観光サプライチェーンのひとつとして、グアム政府が進める新たなプロジェクトであるグアム国際空港の改修について説明した。旅行者の安全を第一に、新たな国際線到着通路の整備に1億3000万ドルを投資。安全で効率的なタッチレスシステムを構築し、スマートフォンなしでもデジタルフォームを利用できるキオスクを設置する。また、空港の保安検査場も拡大し、スムーズな入国を支援していく。
また、モリナガ会長は、各ホテルも安心安全な滞在と衛生管理を高める改修に投資していると説明。GVBとしても、旅行者が安心して宿泊できるように、「グアムセーフ認証」という制度を導入しているとした。
また、サステナブルツーリズムの取り組みについて触れ、GVB主導のもと、官民連携で「グアム ・グリーン・グロース」を展開していると紹介。その一環として、マリンツーリズムでの取り組みを強化していると説明した。
グアムの経済にとって、観光産業は重要な役割を果たしていることから、グアム政府はコロナ禍では多額の補助金を拠出してきた。モリナガ会長は「地元の雇用や生活を維持し、旅行者の地元コミュニティでの体験を向上していくための取り組みを強化している。旅行者が安心して訪れることができる環境をつくっていかなければならいない」と強調。1日でも早い日本人旅行者の復活に向けて、旅行会社、航空会社など業界パートナーに協力を呼びかけた。
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