JTB、1月は海外・国内とも前年割れ、訪日など国際旅行は好調

  • 2019年4月4日

 JTBグループ12社の1月の営業概況で、海外、国内、国際旅行を合計した総取扱額は前年比1.8%減の1043億6200万円となった。訪日旅行などを含む国際旅行は5.2%増の52億6400万円と健闘したものの、海外旅行が2.2%減の369億4700万円、国内旅行が2.1%減の621億5000万円と前年を下回った。

 海外旅行のうち団体旅行の取扱額は2.6%増で、一般団体は1.2%増、教育団体は5.0%増。一方企画商品は6.6%減で、このうちメディア企画商品は7.9%増となったものの、ルックJTBとJTBお買い得旅が4.2%減となった。

 海外旅行全体の取扱人数は6.6%減で、日本人出国者数に占めるJTBグループのシェアは2.0ポイント減の14.3%。方面別では「グアム・サイパン」の15.8%増、「香港」が8.6%増と好調だったが、「ヨーロッパ」は3.2%減となった。ルックJTBとJTBお買い得旅に限定すると、総取扱人数は9.2%減で、方面別では「グアム・サイパン」が14.1%増となったものの「オセアニア」が5.3%減、「ハワイ」が9.9%減などとなった。

 一方、国内旅行のうち団体旅行の取扱額は1.6%減で、内訳は一般団体が0.5%減、教育団体が2.3%減。企画商品は2.2%減で、このうちエースJTBは5.6%減だった。エースJTBの取扱人数は10.0%減で、方面別の増減率は「北海道」の4.0%増、「関東」の4.1%減、「九州」の5.5%減などとなった。

 このほか、訪日旅行「サンライズツアー」の2月の人員ベースの予約実績は5.2%減。3月以降の予約状況は、3月が1.3%減となったが、4月が前年並み、5月が6.8%と前年を上回っている。オンライン予約サイト「JAPANiCAN.com」の2月の人員ベースの取扱実績は6.8%減で、3月以降の予約状況は3月が4.1%増、4月が3.6%増、5月が14.4%増と前年を大きく上回った。