主要49社の国内旅行、18年度3Q累計は2.1%減、訪日旅行は15.2%増

  • 2019年2月17日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社の2018年度第3四半期累計(4月~12月)の旅行取扱概況で、国内旅行を取り扱う48社の国内旅行取扱額の合計は、前年比2.1%減の2兆2145億2542万円となった。伸び率は第1四半期が0.8%減、第2四半期は自然災害の影響などにより5.3%減と落ち込んだが、第3四半期は0.1%減まで回復した。訪日旅行を取り扱う38社の訪日旅行取扱額の合計は15.2%増の1852億4541万円で、第1四半期は18.6%増、第2四半期は16.5%増、第3四半期は11.0%増と、伸び率が徐々に減少している。

 国内旅行の企業別の取扱額の1位はJTB12社計で、4.1%減の7819億868万円。2位はKNT-CTホールディングス13社計で3.2%減の2444億8412万円、3位は日本旅行で0.9%減の2126億7367万円、4位はANAセールスで7.3%減の1205億5798万円、5位は阪急交通社3社計で前年並みの1071億9709万円だった。上位5社で全取扱額の66.2%を占める結果となった。

 上位10位中前年を上回ったのは3社のみで、最も増加したのはエボラブルアジア4社計で43.4%増の484億6296万円だった。このほか、ジャルパックと名鉄観光サービスが前年を上回った。最も落ち込んだのはANAセールスだった。前年からの伸び率の1位は旅工房で68.2%増の7億7141万円。同社は5月、9月、12月も1位だった。2位はエボラブルアジア、3位はWILLERで31.7%増の164億8688万円。48社中前年を上回ったのは16社だった。

 国内募集型企画旅行の取扱額は4.8%減の8378億826万円、取扱人数は6.9%減の2586万7653人、1人あたりの単価は2.3%増の3万2388円だった。

 訪日旅行の企業別の取扱額の1位はJTB12社計で6.3%増の707億9359万円、2位はエイチ・アイ・エス6社計で45.3%増の371億2115万円、3位は日本旅行で16.6%増の362億1752万円だった。

 上位10社中9社が前年を上回っており、最も増加したのはびゅうトラベルサービスで182.5%増の16億4064万円。前年を下回ったのは東日観光で5.4%減の22億5849万円だった。前年からの伸び率の1位はびゅうトラベルサービスで、次いで名鉄観光バスが143.9%増の7497万円、京成トラベルサービスが68.5%増の1221万円と続いた。

 訪日旅行の募集型企画旅行の取扱額は1.2%減の55億6053万円、取扱人数は1.1%減の39万5095人、1人あたりの単価は前年並みの1万4074円だった。

 なお、第3四半期累計の海外旅行の取扱額は7.0%増の1兆6250億9600万円、総取扱額は2.1%増の4兆248億6684万円だった。

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主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)

2018年度第3四半期累計
2018年度第3四半期累計(詳細データ)