UA、エスプレイ支社長が語る日本市場の4年間とこれから
「上級プレエコ」などで太平洋路線を強化
ミクロネシアや全日空とのJV、成・羽の今後は
エスプレイ 「プレミアムプラス」は「エコノミープラス」を上回る快適さを提供するもので、「ポラリス」と「エコノミープラス」の中間に位置し、お客様にはより多くの選択肢を提示することができる。「エコノミープラス」よりもシートが広いだけでなく、優先チェックインや優先搭乗の対象でもあり、空港ラウンジを割引料金で利用することも可能だ。
ハード面だけではなく、従業員のサービスや意識を向上させる投資にも取り組んでいる。例えばこの12月には、25年間に渡りUA社員がボランティアで実施している、飛行機に乗りたい病気の子供たちの夢を叶えるチャリティイベント「ファンタジー・フライト」を、初めて日本でも開催した。またチャリティ・ウォークのイベント「ラン・フォー・ザ・キュア」にも協賛しており、昨年はUAの社員60名が参加した。
エスプレイ 17年には米国の国内線でUAのサービスへの信頼を傷つけるような出来事があったが、その後は全社を挙げて再発防止に取り組んでおり、社員自らが定めた4つの心掛けを常に意識している。第1に「安全」、第2に「思いやり」、第3に「信頼」、第4に「効率」で、「思いやり」は安全の次に位置づけた。航空会社にとって極めて重要なサービスである定時出発を心掛けるあまり、肝心な搭乗客への思いやりを欠いているようではいけないと戒めている。
エスプレイ UAは日本/ミクロネシア路線を運航する唯一の米系航空会社で、ミクロネシア路線は40年以上の実績がある重要な路線だ。17年には北朝鮮問題などで厳しい状況に陥ったが、ここにきて急速に回復しているので、成田/グアム線は毎日3便のうち2便をB777-200ERに大型化した。このほか中部、関空、福岡からも毎日1便を運航している。
LCCとの競合に関して言えば、UAはミクロネシア方面に限らず、世界中でLCCとしのぎを削っているので、特別なことではない。彼らとの競争はもはやビジネスの一部だと考えている。