UA、エスプレイ支社長が語る日本市場の4年間とこれから
「上級プレエコ」などで太平洋路線を強化
ミクロネシアや全日空とのJV、成・羽の今後は
-2011年に開始したNHとの共同事業の成果は
エスプレイ すでに7年が経過したが、実りある良好な関係が育ち、連携は進化するとともに深化している。両社の顧客に対するサービスの向上のために、共同事業は将来も継続していくことになるだろう。
-NHは来年5月にA380型機をホノルル線に投入しますが、LCCを含む座席の供給過多に関する心配は
エスプレイ ハワイが大好きな日本人旅行者にとって、NHのA380型機投入はエキサイティングなことだと受け止めている。日本/ハワイ間路線における競争は複雑だが、A380型機の就航をNHとUAの双方にとってメリットがあるものにすることは可能と考えている。
-20年に予定されている首都圏空港の発着枠拡大や、羽田と成田の機能分担、新規路線の開設などに関するお考えは
エスプレイ これらについては、現時点で私から答えられる内容は多くない。発着枠の拡大については日本と米国の政府間交渉を見守るしかない。羽田と成田については、羽田の利便性が高いのは言うまでもないが、成田もアジアからの乗り継ぎには便利なので、どちらか一方だけに注力するという話ではない。
路線展開については、米国の本社が世界中でチャンスと可能性を探りながら、機材繰りを勘案して決めている。最近の傾向としては1年半ほど前から、活況を呈している北米域内の路線展開や増便に機材を充てている。
-近年は日本でもOTAの台頭が目立ちますが、旅行会社との関係、とりわけリアルエージェントとの関係についてどのように考えていますか
エスプレイ 10年ぐらい前には「すべての旅行会社がOTA化するなど」と言われていたりした。しかし旅行会社については、再編こそあったもののリアルエージェントはしっかり生き残っている。
それは環境への適応を学んだということで、一方ではエキスパートとしての力を磨いた面もあると思う。UAとリアルエージェントとの協力関係については、弱まっていないし、変わっていないと考えている。