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歴史と文化、自然が織りなす魅力にあふれたケープタウン

  • 2018年6月27日

南アフリカ最古の街、郊外ではゲームドライブも

歴史に思いを馳せる喜望峰、豊かな自然を楽しむゲームドライブ

喜望峰。記念撮影をする人々で常に混雑している。時間を確保しておきたい

 市街地から車で1時間30分ほど走ると、もうひとつの有名な観光地「喜望峰」にたどり着く。ケープ半島の最先端に位置し、ポルトガル人の航海者バーソロミュー・ディアスが1488年に発見した。岬の先端に向かって立つと、右手が大西洋、左手がインド洋だ。ちなみに英語表記は「Cape of Good Hope」で、これをそのまま日本語に訳すると「希望岬」となるのだが、なぜ喜望峰と表記するようになったのかは誤訳という説もあるが詳細は不明だ。

ケープポイントの灯台。地球の丸みを感じられる

 喜望峰の上には、「ケープポイント」と呼ばれる見晴らしの利く丘がある。眼下に喜望峰と大海原を展望でき、かつてコロンブスやマゼランなどの冒険家がこの沖を行き来していたのかと想像すると、感無量だ。駐車場からケープポイントへは上りとなるが、ケーブルカーが運行されている。一方、下りは徒歩を勧めたい。ゆっくり歩いても15分ほどの距離なので、可憐な草花を身近に感じることができる。

アキラ私営動物保護区では、ほぼ必ず動物たちに出会うことができる

 なおケープ半島は「ケープ植物区保護地域」として世界遺産に指定されており、ダチョウやシマウマをはじめとする多様な動植物の姿を見ることができる。そのため道路沿いには、車を降りて見学している観光客も多い。

 ちなみに喜望峰はアフリカ大陸の最南端ではなく、最南西端に位置する。最南端は150キロメートル南東にあるアグラス岬が正解だ。

ビッグファイブのひとつであるライオン。管理が行き届いており、安全に観察することができる

 南アフリカといえば、やはりゲームドライブ(サファリ)を体験してみたい。そのゲームドライブをケープタウン近郊で楽しめるのが「アキラ私営動物保護区」(アキラ)だ。

 アキラは7,500ヘクタールもの広さを持つ動物保護区で、ゲームドライブで人気の高いビッグファイブ(バッファロー、ゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ)が暮らす。さらに加えてカバやキリン、鹿のようなスプリングボック、数々の野鳥とも出会うことができる。実際にゲームドライブを体験してみると、自然に近い環境で保護・飼育されている動物たちとの出会いに感動を覚えるほどだ。ドライバーを兼任するガイドも、動物たちの生態について詳細に説明してくれるため、知的好奇心を満足させられる。

アキラ内にはリゾートホテルもあるので、ゆったりと過ごしたい

 これならケープタウンを起点にしながら、サファリを楽しむツアーの造成も考えられる。ケープタウンからアキラまでは片道約2時間の距離なので、無理せずに日帰りツアーを組むことができる。またアキラ内にはホテルなどの宿泊施設もあるため、現地で1泊するスケジュールも可能だ。そして「必ず」といっていい程の割合でいろいろな動物たちの姿を見ることができる点は、保護区ならではのメリットといえるだろう。