海外旅行概況、17年1Qは4ポイント増-欧州が回復傾向

  • 2017年3月16日

▽次期は全体で14ポイント増、中国や欧州など改善

 17年4月から6月までの3ヶ月間については、海外旅行全体で14ポイント増のマイナス14ポイントを予想。旅行会社からは「夫婦旅行やハネムーンを中心にヨーロッパ方面が回復傾向にある」との声が挙がった。このほか、円安や燃油サーチャージの徴収再開による影響を不安視するコメントもあった。

 業態別では「リテーラー1」が38ポイント増の19ポイントと最も伸長しプラスに転換。そのほか「海外旅行系旅行会社」と「総合旅行会社」も2桁増でプラスに転じた。「海外旅行ホールセラー」は34ポイント増のマイナス6ポイントと大幅に改善。一方、「ネット系旅行会社」は50ポイント減のマイナス100ポイントで、唯一前期を下回る見通しだ。

 方面別では中国が7ポイント増のマイナス52ポイントに改善。ヨーロッパは6ポイント増のマイナス36ポイント、ミクロネシアは6ポイント増のマイナス22ポイントを予想する。一方、韓国は4ポイント減のマイナス52ポイント、オセアニアは1ポイント減のマイナス28ポイントで今期を下回る見通しとなった。

 顧客層別では、ハネムーンが8ポイント増のマイナス25ポイントと最も伸長するほか、OL、一人旅、商用・視察もそれぞれ増加する。一方、教育旅行を除く学生は9ポイント減のマイナス47ポイントに。インセンティブや教育旅行、ファミリーも減少するという。

 このほか、海外旅行全体の7月から9月までの3ヶ月間については、全体で6月期と同じ14ポイント増のマイナス14ポイントを予想している。