国内旅行業況、19ポイント増のプラス17に-北陸が大幅増
日本旅行業協会(JATA)が5月中旬から6月初頭にかけて会員各社611社に対して実施した旅行市場動向調査で、2015年4月から6月の海外旅行のDI値(※)は、前期(15年1月~3月)比19ポイント増の17となり、3月時点の見通しを10ポイント上回った。2桁のプラスは1年半ぶりのこと。3月の新幹線開通により北陸が42ポイント増と大きく増加。京阪神や東京(含横浜・浦安)もそれぞれ2桁ポイント増で、20近いプラスとなり全体を牽引した。
業態別では、全カテゴリーで大きく増加。増加幅が最も大きかった国内旅行ホールセラーは31ポイント増、最も小さかった総合旅行会社も17ポイント増となった。団体旅行、個人旅行ともに回復傾向が見られるという。
方面別では、北陸の42ポイント増を筆頭にいずれも増加。北海道、東北、東京(含横浜・浦安)、甲信越、京阪神、近畿、山陽・四国、奄美・沖縄が2桁増となった。
団体旅行は全カテゴリーで増加。「招待・報奨」と「職場」が2桁増だったほか、残る「サークル・親睦」「教育」もそれぞれ9ポイント増となった。個人旅行も全カテゴリーで増加した。
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※DI値は設問事項に対して「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4つを用意し、集まった回答を数値化するもので、設問事項に対する全体的なトレンドを量る指標となる。全ての回答が「良い」の場合はプラス100。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別にDI値を算出している。