現地レポート:カリフォルニア、フライ&ドライブで新旅行を提案
レンタカーで巡るパシフィック・コースト・ハイウェイ
カリフォルニア・フライ&ドライブの旅
サンフランシスコ/ロサンゼルス間の沿岸には多くの景勝地や観光地があるが、これまではあまり紹介されていない。そこで、新たな商品造成と販売促進に繋げようと、カリフォルニア州観光局がデルタ航空(DL)、ハーツレンタカーの協賛を得て、フライ&ドライブ研修旅行を実施した。カリフォルニアの自由な空気を感じるには、自分自身の判断で自由気ままに動くことのできるレンタカーでの旅行が一番。日常クルマを運転している人なら、海外のドライブも心配することなく楽しめる。レンタカーを旅の魅力付けとなる要素と捉えれば、新しいカリフォルニア旅行を提案することが可能だ。
ドライブ旅行を楽しむポイントは事前の情報提供
羽田発深夜便で旅の出発点であるロサンゼルス国際空港に到着したのは、夕刻のことだった。空港ターミナルを出てレンタカーを借りるのだが、今回利用したハーツレンタカーの場合、ハーツのシャトルバスに乗り込めば、そのまま営業所へと案内してくれる。
そしてカウンターで、レンタカーを借り受ける「チェックアウト」の手続き。予約した内容と相違なければ契約書にサインをし、キーをもらって、クルマへ向かう。ここまでにかかる時間は、混んでいなければ30分程度。しかも多少話せる程度の英語力で問題もなかった。ただし契約書にサインする前には、車種のグレードや運転手の情報、保険など、内容をチェックすることだけは念を押して顧客に伝えておきたい。
さて、レンタカーでまず向かうのは、今夜の宿泊先となるホテルだ。北米でのレンタカー旅行はロングフライト後のドライブが気になるところだが、羽田便を利用すると夕方到着になるため、腕慣らし程度にホテルまで走り、ゆっくり休んで体調を整えられる。今回は空港から20分程度走らせたところにあるホテルを利用した。
街中に乗り出してわたし自身が戸惑ったのは、大回りの左折と、赤信号でも他の交通の邪魔にならなければ右折できることだ。ところが、十分注意していたからか、実際に危険な目にあったことは一度もなかった。指示器とワイパーの位置が日本とは左右逆のために間違えることが多いが、それはご愛敬。すぐに慣れてしまう。
フライ&ドライブでは現地での運転に適したアドバイスができ、自信を持ってすすめられるホテルや観光地の情報を持つ旅行会社はリピーターをつくることができるだろう。また、アメリカでは日本では馴染みがないバレットサービスを採用しているホテルが多いため、事前に情報提供があると顧客に喜ばれるのではないか。あわせてパーキングメーターやガソリンスタンドの利用法についても、情報提供ができるようにしておきたい。
海外でのドライブは、基本的に「習うよりも慣れろ」だと思う。普段日本でクルマを運転している人にとっては、特に心配することはない。もちろん彼我では多少の差が見受けられるが、それはフライ&ドライブの促進を妨げるほどのものではない。レンタカー会社や旅行会社が上手く情報発信をして顧客の不安を消し去れば、今以上のマーケットに成長するだろう。