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オーストラリア、MICEビジネスの底力~ドリームタイム2011~

  • 2011年12月7日

オーストラリアらしい演出で
インセンティブ誘致アピール

バルーンをスクリーンにしたユニークな演出も。後ろはハーバーブリッジ  今回のドリームタイムでは、ハーバーブリッジのたもとのザ・ロックスの広場でウェルカムイベント、シドニーの中心から車で30分ほど離れたタロンガ動物園でフェアウェルイベントが行なわれた。いずれも屋外に張られたマーキー(大型テント)が会場となった。日本ではあまり馴染みがないが、オーストラリアではイベントでよく使われる。開放感があり、さまざまな規模のパーティに対応が可能。タロンガ動物園でのイベントでは、テーブル席で200人以上がマーキーに集まった。ホテルのボールルームでの宴会よりもオーストラリアらしい演出に、日本からの参加者の間からは「コストは多少かかるだろうが、それだけの価値はあるのではないか」との声も聞かれた。

フェアウェルイベントで披露されたディジュリドゥとバイオリンのコラボ  マーキー内でさまざまなパフォーマンスを提供することも可能。例えば、ウェルカムイベントでは、オーストラリアワインのテイスティングコーナーやマッサージコーナーが設けられたほか、ミニステージが設けられ、タップダンサーのパフォーマンスや地元期待の新鋭シンガーのミニコンサートなども開かれた。一方、フェアウェルイベントではカクテルパーティでオーストラリアらしくヘビやワニなどの動物出張、ディナーでディジュリドゥの演奏、若手ダンサーのパフォーマンスなどが食事の合間に披露され、スムーズで質の高いイベント運営が目を引いた。日本からのインセンティブにも参考になるはずだ。

「ザ・スター」にあるホテル「ザ・ダーリング」のコンテンポラリーなロビー  このほか、MICE向けにはダーリングハーバー地区にある複合エンターテインメント施設「ザ・スター」も注目だ。総額8億7000万豪ドルをかけて再開発をし、今年9月にはシドニーでは過去20年間ではじめての5ツ星ホテル「ザ・ダーリング」などがオープン。さらにオーストラリアで最大のカジノの拡張も完了した。このほかブランドショップが並ぶショッピングモール、数々の最高級レストランなども訴求力は高い。現在、1億豪ドルをかけてイベントセンターも建設中。完成すれば着席で3000名、立席で4000名の収容が可能となり、シドニーのホテルでは最大のイベントエリアとなる。オープンは2013年はじめの予定だ。



ショップ・イン・スタイル・エスケープ
オーストラリアの最新モードに触れる

ショップ・イン・スタイルではオックスフォード通りにあるsass&bideを訪れた  ファッションと観光を結びつける活動を展開している「ショップ・イン・スタイル・エスケープ」は来年1月、「オーストラリア・イン・スタイル」という新しいプロダクトを立ち上げる。オーストラリアの主要都市の最新モードをメンバーであるスタイリストから学ぶというプログラムで、現地のショップ巡りのほか、メイクアップ講座などのワークショップも希望に応じて提供する。

パディントンはオーストラリアの流行発信地  今回のドリームタイムでは、そのシドニー版を体験。メイクアップのワークショップのあと、シドニーの流行発信エリアであるパディントンをスタイリストとともに散策した。立ち寄ったのは、地元デザイナーの人気ショップ「sass & bide」と世界的にも有名なオーストラリア・ブランド「COUNTRY ROAD」。いずれも担当者から最新トレンドを教えてもらい、実際にショッピングを楽しんだ。

 ショップ・イン・スタイル・エスケープでは大型の団体にも対応。グループにわけてプログラムを提供できるとしている。特に女性のインセンティブグループからは注目を集めそうだ。

▽ショップ・イン・スタイル・エスケープ
http://www.shopinstyleescape.com/


 

取材協力:オーストラリア政府観光局(TA)、カンタス航空(QF)
取材:山田友樹