オーストラリア、MICEビジネスの底力~ドリームタイム2011~
燃油サーチャージが障害も高い潜在性
今回日本から参加した旅行会社のひとりは、ビジネスイベント・デスティネーションとしてのオーストラリアについて「確かにポテンシャルは高い。しかし、燃油サーチャージなどの外的要因が足かせになっている」と明かす。
現在高止まりを見せている燃油サーチャージは、オーストラリアのみならずロングホール・デスティネーションにとっては大きな問題だ。これについてマカボイ氏は「それがバリアになっているのは認める。しかし、LCCのジェットスター(JQ)を利用すれば、コストは抑えられるのではないか。燃油サーチャージもJQは他のレガシーキャリアよりも安い」と話す。また、MICEデスティネーションとしてのオーストラリアの利点もアピールし、若干コストが増えても、それを上回る満足度を与えられると自信を示した。
多くのデスティネーションがMICE市場に注力しているなか、マカボイ氏は「環境、ホスピタリティ、ダイニング、安全性などあらゆる面でトップクラスにあり、時差が少ないこともビジネストラベラーにとっては重要だ。また、社会が安定していることも大きい」と競争力の高さを強調。さらに「世界自然遺産の数は世界で最も多く、全土にパワースポットも数多く点在する。また、オーストラリアは『働くために生きる』ではなく『生きるために働く』という考えが強く、ウェルネスの分野でもさまざまなプロダクトを提供できるだろう」と、他国とは違う魅力をアピールする。