日本旅行業協会（JATA）は2011年に独自開催するトラベルフェアの正式名称を、「JATA国際観光フォーラム・旅博2011」（旅博）に決定した。これまで、「JATA国際観光会議・世界旅行博」として開催していたが、2011年は運営委託先がトラベルジャーナル（TJ）グループの世界旅行博からNHKアートに変わり、JATA独自開催となるため名称変更が必要だった。JATA理事・事務局次長の米谷寛美氏は、「（JATA独自開催となることで）新しい基軸を加えて進化させていきたい」と話し、「バイヤーやセラーの意見、ニーズを聞きながら大きいものにしていく」と意気込みを述べた。

　国際観光フォーラム・旅博は9月29日から10月2日にかけて、JATA国際観光フォーラム・旅博実行委員会が主催。国土交通省、観光庁、東京都の後援を予定する。内容については、まずBtoBを強化するため、昨年開催し好評であった商談会「JATAマーケットプレイス」を2日間開催。米谷氏によると、東京以外の地方の旅行会社からは世界各国のセラーと商談する機会ができてありがたいといった声が挙がっていたといい、地方からの参加も含めて、昨年100名程度だったバイヤーを今年は300名にまで増やしたい考え。また、運営委託先がNHKアートということもあり、メディアを通じた情報発信を積極化。他業種とのコラボレーションなど新しい取り組みも進めていく。

　なお、2010年で委託契約が終了したTJグループも独自に「世界旅行博」を開催する意向を示しており、2種類のトラベルフェアが開催される可能性も依然残っている。


▽JATA国際観光フォーラム・旅博2011　概要
・開催期間
＞9月29日（木）
午前　全体開会式・ツーリズム大賞授賞式
午後　JATAマーケットプレイス（商談会）、国際観光フォーラムI
＞9月30日（金）
10：00〜20：00　展示会（業界日）、JATAマーケットプレイス（商談会）、
国際観光フォーラムII
＞10月1日（土）
10:00〜18:00　展示会
＞10月2日（日）
10:00〜17:00　展示会
・会場
東京ビッグサイト　会議棟と東4、5、6ホール