羽田発着枠配分に各社要望-吉田副大臣「地方側の努力、提案求める」
▽オークションについて
今回の論点の1つであるスロットオークションについては、LQ、7G、BC、NHから意見があった。NHが「透明性の確保や事業展開の自由度向上がはかられる可能性がある」とする一方で、NHを含め意見を述べた4社とも「オークション取得と無償取得のスロットの区別が困難」「資金力、規模の大きい会社が有利」「入札コストの運賃への転嫁など利用者利便への影響」といった懸念も示した。
▽破綻事業者に対する考え方
NHは評価方式に対する考え方のなかで、「経営破綻事業者は混雑空港の発着枠配分を受ける資格を喪失したとみなすことが妥当」(NH清水氏)と言及。その理由として、「破綻した航空事業者はスポンサーが現れない限り運航停止に陥ることになり、国民の財産である混雑空港の発着枠を適切かつ合理的に使用できなくなる」と説明。公的支援によって運航停止を免れたとしても、それは当然の帰結であり、「混雑空港の発着枠を適切かつ合理的に使用していたものとみなすことはできない」と述べた。