【会計士の視点】企業分析の基本は「この会社は何で儲けているのか?」を見ること-ANAホールディングス編

4~5年分の利益を1年で失うもののキャッシュは潤沢
事業計画は「楽観的でも悲観的でもなく合理的」と判断

今回は、ANAホールディングスの2021年3月期の有価証券報告書を中心に、公認会計士である筆者がANAホールディングスは今どういう状況にあるのかを分析したいと思います。また、「会社のビジネスを理解するためには、有価証券報告書のどこを見るべきなのか」というのも、今回は合わせて解説したいと思います。筆者はANAホールディングスとの間に特別な関係はなく(ANAの飛行機に乗ることくらいはありますが)、内部情報は一切知りませんが、「外部情報からでもこのくらいのことは分かる」というのも記事を読んでいただければ分...