【コラム】JALとANAの出向人事から見える「不都合な真実」

JALとANAが揃ってグループ外の他産業への社員出向を行う旨、各メディアが報じています。出向先の具体的な企業名や人数規模、出向中の給与の扱い等にフォーカスがあたっていますが、我々業界人が注目すべき点は、出向の期間と出向者の現在の担当業務です。短期出向もあるようですが、2年にわたる長期出向も想定されており、これは両社共に航空需要の低迷が少なくとも2年は続くと見ているからでしょう。また、客室乗務員や空港業務を担っている社員を主に出向させるとの一部報道も有り、これは中長期にわたる減便や機材縮小を想定しての...