アラビアの真髄オマーン、自然と伝統文化の多様な素材

  • 2010年9月17日

 アラビア半島の東海岸にそって、縦長に伸びるオマーン。日本からの旅行者はまだ少ないが、その国土は美しく長大なビーチ、3000メートル級の山岳地帯、広大な砂漠など変化に富んだ自然にあふれている。アラビアンナイトに登場するようなエキゾチックな街角や、山肌に張り付くようにたたずむ古い村々、歴代のイマームやスルタンが建てた要塞の数々など、ユニークな見どころはつきない。一流のビーチリゾートも多く、すでにヨーロッパでは人気のデスティネーションとなっている。


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取材協力:オマーン情報省
取材:吉沢博子

  • 斜面の岩を利用し、また土や日干しレンガを使って作られたミスファの村。家々がつながって、村全体がひとつの城壁のようになっている

    ミスファの村の通路

  • 斜面の村や段々畑を潤しているのは、ファラジといわれる伝統的な灌漑用水。こうした用水路が古くから発達し、オマーン全土に伸びている

    ミスファの灌漑用水

  • 西にあるジャブリーンの街の要塞。かつての王族の美しい居室をはじめ、城塞内の防衛システムなどが見学できる

    ジャブリーン・キャッスル

  • 迷路のような要塞内には、井戸や広場、兵士の待機場所から各居室まで、このなかだけでひとつの街ができるほど設備が充実。居室の天井模様がひときわ美しい

    ジャブリーン・キャッスル内部

  • 13、14世紀にこの一帯で隆盛を誇った一族の要塞。12キロメートルの長大な城壁が街を囲んでいる。1987年に世界遺産に登録され、現在は修復中

    バファラ・フォート

  • オマーンの各地で見かける家畜はヤギ、ロバ、そしてラクダ。とりわけラクダは高値で取引される。砂漠地帯ではしばしば伝統的なラクダレースも開催されている

    ラクダ

  • マスカットの西に広がるワヒバ砂漠へは、マスカットからの日帰り、あるいは1泊ツアーで訪れることができる。1泊ツアーでは砂の上に張られたキャンプに滞在

    ワヒバ砂漠

  • ワヒバ砂漠ツアーでのハイライトとなるのが、広大な砂の海に沈むサンセット。黄色っぽい砂がオレンジ色に染まり、空も真っ赤になる、壮大な光景が見られる

    砂漠のサンセット