ハワイの「今」を駐在員の視点から-花火、パレード…イベントが続々再開

新たな祝日の誕生

 6月19日は、「ジューンティーンス」という、昨年2021年から新しく制定された米国連邦の祝日でした。6月(June)と19日(Nineteenth) を合体させた造語で、アメリカ合衆国で奴隷身分であった人々の解放を祝う日です。 昨年まで、米国の6月は祝日がない月だったのですが、2年目の今年からは正式に休日として扱う企業も増えました。元々、年間11日間と日本と比較しても祝日数が少ない国でしたので、特にハワイの大人には嬉しい祝日になっています(子供は既に月初から夏休みのため変化なし……)。

 今後、この祝日に関してのイベントも増えていくと思われます。また、米国の祝日といえば小売店でセールが開催されるので、旅行者にも楽しみな日になることが期待されます。

市バス料金の再値上げ

車体前後の電光掲示板にも乗車賃値上げの案内が出ています。

 コロナ禍から脱出して良いニュースが多いのですが、依然として物価上昇の問題は続いています。ガソリンの平均販売価格も6月は1ガロン(約4リットル)5.45ドルと過去最高値を更新しています。

 延期になっている電車の運行開始までは、唯一の公共交通機関であるThe Bus(市バス)の料金も7月1日より4年ぶりに値上げされています。値上げ幅は大人・子供ともに1乗車あたり25セントで、大人2.75ドルが3ドル、子供1.25ドルが1.50ドルになりました。

 また、電子カードの導入も始まっており、1回料金は引き続き現金支払いが可能ですが、1日券や1ヶ月、年間パスは、HOLOカード(日本のSuicaのようなチャージ式の電子カード)が必要となります。HOLOカードは、ABCストアー(一部店舗)やフードランド、タイムスで2ドルで販売されており、購入時にチャージも可能です。追加チャージはHOLOカードのウエブサイト上で可能で、日本語にも対応しています。新料金は下記の通りです。

1回1日(乗り放題)定期券(1ヶ月)定期券(年間)
大人3ドル7.5ドル80ドル880ドル
子供(6歳~17歳)1.5ドル1.75ドル40ドル440ドル
シニア(65歳以上)1.25ドル3ドル20ドル45ドル

 シニアパスまで利用するロングステイのリピーターもいるほど日本の旅行者には便利な交通機関ですが、コスト高、利用者減のダブルパンチがこのまま続くと更なる値上げも予想できます。

コロナ前、コロナ中、コロナ後も変わりなくワイキキに現れる野生のアザラシ。癒やされます。

 円安や物価高などマイナスな点もありますが、ハワイ到着後の滞在はコロナ以前と変わりない、制約のないステイが楽しめるようになっています。今後の旅行者数の増加をみんな期待しています。

本稿は、トランスオービット ハワイ マネージャーの水上直弘氏より寄稿いただいています。
※2022年7月1日(現地時間)現在の情報です。

株式会社トランスオービット
米国本土・ハワイ・カナダ・オーストラリア・韓国に現地法人を有するランドオペレーター
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