ハワイの「今」を駐在員の視点から-花火、パレード…イベントが続々再開
7月になり、早くも地元ハワイのローカルたちの夏休みは折り返し点を過ぎました。でも、ハワイを訪れる旅行者の夏休みはこれからが本番。米本土からのバケーション、日本を含む世界からの観光客も日に日に増えてきています。日中のワイキキビーチ、日没後のワイキキ市中と賑わいは途切れることなく一日中続いています。
入国規制の緩和が一段と進み、更に訪問しやすくなったハワイでは、新型コロナウイルス関連のニュースも引き続き報道されていますが、それよりも、規制緩和や2年ぶり、3年ぶりに再開されたパレードや恒例イベントなど、明るいニュースの方が目につくようになっています。
すっかり日常を取り戻しているワイキキの今を、これら再開のニュース発表をふり返りながらレポートしたいと思います。
ハワイの新型コロナウイルス感染状況
まず、新型コロナウイルスの6月末時点での新規感染者数です。
市郡 | 陽性率 | 州全体 | ホノルル | マウイ | ハワイ | カウアイ |
---|---|---|---|---|---|---|
新規感染者数(4月) | 9.1% | 362名 | 246名 | 46名 | 45名 | 25名 |
新規感染者数(5月) | 18.3% | 8924名 | 6475名 | 801名 | 1102名 | 443名 |
新規感染者数(6月) | 17.1% | 5482名 | 3785名 | 665名 | 579名 | 326名 |
3月からは週1回の発表になっていますので、数値は各月末の1週間の対比です。4月から再び増加を始めたものの、「6月にピークを迎える」と予想されていた通り、収まり始めているようです。
尚、これまでにどのくらいの人数が感染していたのかを表す累計感染者数については、先日、州全体で30万人を超えたと発表されていました。ハワイ州の人口は142万人ですので、だいたい4人から5人に1人は感染済みということになります。ただし、これには無料配布されている簡易検査キットで陽性になっているオミクロン株の軽症者は含まれませんので、自己診断で回復済みの人は実際にはもっと多いと思います。実際、私も含め「今年以降に感染済み」という人は身近に少なくありません。
ワクチン接種及び感染防止対策
ハワイ州でのワクチン接種率は、高いオアフ島の81%から低いハワイ島の69%までばらつきはありますが、州全体で平均79.9%と全米でも高い水準となっています。
ただ、米本土・ハワイ間の移動時に求めていた規制は3月に撤廃されていますし、マスク着用規制も屋内・屋外ともに廃止されています。ブースター接種も行った上で感染もした州民も少なくありませんので、感染防止対策をしている州民は限られているように思います。マスクについても、各レストラン・小売店舗の接客係は殆どの人が着用していますが、お客の方は州民・観光客ともに不着用の方が圧倒的に多くなっています。
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