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4月の宿泊業の倒産は11件、8カ月ぶりに10件を超える-TSR調査

  • 2022年5月13日

 東京商工リサーチ(TSR)によると4月の宿泊業の倒産は前年同月比266.6%増の11件だった。倒産が10件を超えるのは2021年8月以来、8カ月ぶりとなる。このうち新型コロナウイルス関連倒産は7件。

 負債総額は前年同月比31.1%増の25億1300万円で2ヵ月ぶりに前年同月を上回った。負債5億円以上10億円未満が2件、1億円以上5億円未満が7件だった。

 枕水館は山口県下で最も古い湯本温泉で歴史のある温泉旅館の一つで、1998年12月期には売上高約4億8000万円をあげていた。バブル崩壊後は旅行客が減少となり赤字が散発。近年は年間売上高が1億円台で推移しており、新型コロナウイルスの影響もあり事業継続を断念。負債総額は約5億円。

 北海道帯広市にあるビジネスホテル宮崎はスポーツ団体の合宿などの受け入れでピーク時の1997年11月期には売上高約2億4000万円をあげていた。その後、新興ビジネスホテルとの競争により客数が減り、2019年11月期の売上高は1億4217万円まで減少。さらに新型コロナウイルスの影響により2021年11月期には6500万円まで落ち込んでいた。負債総額は1億9000億円。

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