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グアム、回復期の誘客戦略は?目標や座席見通しも

カギは「安心・安全・清潔」、帰国時PCR検査も無料に

 リカバリーに向けては消費者の不安感の払拭を課題とし、「安心・安全・清潔」に関する取り組みの情報を積極的に発信。例えばグアムでは世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)による安全認証「Safe Travels Stamp」を積極的に取得しており、4月22日現在で107の事業者が認証を取得済みという。

 また、グアムでは2回のワクチン接種率が96%に達しており、3回でも50%を超え、全米で最も高い割合を維持。さらに他デスティネーションとの差別化策として帰国時のPCR検査を無償提供するプログラムを9月30日まで継続する。

 なお、こうしたなかで現地では2月末まで必要だった飲食店やジム、劇場などでのワクチン接種証明の提示も現在は不要となっており、4月19日には屋外でのマスク着用や集会などでの人数制限、ソーシャルディスタンスの確保などの義務も撤廃されている。

サプライヤーや旅行会社と共同キャンペーン

GVB日本オフィスの秋葉氏

 GoGo ! GUAMキャンペーンは5月から9月末までを目処として展開し、現地の宿泊や飲食、ショッピング、アクティビティなどで「55」にちなんだ割引や特典を提供。例えば現地側では、あるホテルでは専用サイトから5泊以上を予約した顧客に館内の飲食で利用できる55ドルのクレジットを提供、また、別のホテルでは2歳から11歳の子どもを対象に、先着55名にオリジナルグッズをプレゼントする。

 一方、旅行会社やオペレーター、航空会社とも記念パッケージなど共同キャンペーンを実施。特設ページを開設して共同で広告を展開するほか、PCR検査費用の補助などを予定している。