グアム、回復期の誘客戦略は?目標や座席見通しも
グアム政府観光局(GVB)はこのほど局長兼CEOのカール・T・C・グティエレス氏やグローバルマーケティング担当ディレクターのネイディーン・Y・レオンゲレロ氏らが来日し、日本市場での誘客活動を強化していく姿勢を打ち出した。コロナ禍が過ぎ去ってはいないなかで誰をどう動かすのか、航空座席の見通しなどを含めて両氏やGVB日本オフィスエグゼクティブディレクターの秋葉祐輔氏らに話を聞いた。
コロナ禍の影響、韓国は回復先行
グアムを訪れる外国人旅行者の数は、コロナ前の2019年度(2018年10月~2019年9月)に163万1049人に達して過去最高を更新。しかし2020年度は75万7385人と半減し、さらに2021年度は6万1607人となった。
しかし、米政府が入国制限を緩和し旅行者の受け入れ再開が可能となったことを受けてGVBは重要市場である日本と韓国でプロモーション活動を再開。2022年度上半期(2021年10月~2022年3月)では、日本からは前年度比85%増となる2928人が訪れたほか、韓国は1694%増の8091名が現地を訪問している。
本誌の取材に応じたグティエレス氏によると、韓国の急増は渡航制限を緩和したことが需要回復につながったためで、航空路線でも6月までに航空会社6社が復便する見通しという。
日本定期便開設55周年で「GoGo!GUAMキャンペーン」
今回の来日では、日本市場のリカバリーに向けた活動の目玉として、1967年にパンナム航空が日本/グアム間の定期便を就航してから今年で55年となることを記念した「GoGo!GUAMキャンペーン」を発表した。
グティエレス氏は、1967年5月1日のパンナム航空便で109人の日本人旅行者が現地を訪れたことがグアムの観光の始まりであるとして日本市場との結びつきを強調したうえで、「55年の節目に改めて観光を再始動したいと強く願っている」と回復への意欲を語った。