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【ホテル総支配人リレーインタビュー】第13回 富士スピードウェイホテル総支配人 吉川源太氏

  • 2022年3月29日

モータースポーツの魅力発信を担う
富裕層向け個性派ホテルを目指す

-ホテルのハード面の魅力を教えてください。

吉川 館内各所に車をモチーフにしたアクセントを配する予定です。たとえば宴会場はシャンデリアでは飾らず、ガレージ風の天井にして特色を出していますし、新車発表会などイベント開催時には実車を会場に入れられるように作られています。

-開業準備室の大切な役割である採用は順調に進んでいますか。

吉川 日本初進出の新ブランドでもあり、新たな挑戦に思いを熱くする経営陣が集まりました。また新卒も地元採用を含め希望定員数を満たせる人数を確保できました。実際の採用はホテル開業の今秋です。4月の新卒者には入社を待ってもらわなければなりませんが、秋までアルバイトでしのいででもこのホテルで働きたいと、待ってくれる人材が集まりました。大変有難く感じています。

 経営陣と新卒者を順調に確保できたので、残るはホテル運営のコアを担う中堅スタッフです。経験3年から5年程度の人材確保に向けて、現在さまざまな形でリクルートメント活動をしています。

-ホテルの客室平均単価はどの程度をイメージしていますか。またターゲット層は?

吉川 スイートの割合も多くヴィラもあるので、平均単価は6万円ほどを想定しています。ホテルの特徴を最大限に生かす意味で、やはりクルマ好き、モータースポーツ好きが主ターゲットです。他では体験できないコトを求め、従来の旅行以上の付加価値を期待する富裕層にアプローチしていくつもりです。

-販売チャンネルについてはどのように考えていますか。

吉川 直販で半分以上は取り込みたいと思います。OTAは3割程度。残り2割は団体需要の想定で旅行会社と協力していきます。

-ホテルと地元との関りや地域貢献についての考えをお聞かせください。

吉川 富士スピードウェイホテルはホテル単体のプロジェクトではありません。富士スピードウェイ周辺開発事業の一環で、トヨタグループの東和不動産が全体を管理し、富士スピードウェイや富士モータースポーツミュージアム、モータースポーツビレッジ、地元自治体などと連携して取り組んでいます。モータースポーツの魅力を発信できる観光エリア作りが目的で、それができれば地元の経済活性化や交流人口の拡大に貢献できると考えています。

 スピードウェイとミュージアム、ホテルの3者で定例ミーティングを開催し、具体的な協業を模索しています。両施設からサポートを受け、宿泊者限定の特別感あるプランを提供すべく、議論を続けています。

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