【ホテル総支配人リレーインタビュー】第13回 富士スピードウェイホテル総支配人 吉川源太氏

  • 2022年3月29日

モータースポーツの魅力発信を担う
富裕層向け個性派ホテルを目指す

-ホテル日航福岡の大月照雄総支配人からの質問です。
車好きの個人富裕層だけでなく、大会開催時にはコンスタントにホテル需要が見込める立地だと思います。一方でバンケットもあるとのことですので、車やイベント関係以外の需要の取り込みも必要になると思います。周辺の施設との連携など、準備の状況はいかがでしょうか。

吉川 小山町および御殿場エリアは、熱海・箱根・伊豆といった有名観光地のいずれにも近く、富士五湖も車で30分の距離です。こうした観光エリアの前泊地、後泊地としての利用や分宿を働きかけることもできます。また、ホテルに滞在して周辺を楽しむ環境も整っています。富士山麓であり自然に囲まれた立地環境で、ホテル内には複数のレストランがあり、食の魅力も堪能できます。東京五輪では自転車ロードレースが行われたこともあり、道路が整備され、サイクリング体験もお勧めです。

 小山町は東名高速の御殿場インターチェンジに近く、アウトレットのほか複数のゴルフ場もありますが、これまでは通過や日帰りの観光客が大半でした。しかし自治体や他企業と一体となって取り組めば、元々あるポテンシャルを活かして魅力的な観光地にできるはずです。

 現在、新東名の小山スマートインターチェンジの開通計画も進行しており、完成すれば高速を降りてホテルまでわずか2分になります。コロナ禍もあって車での旅が見直されている追い風もあります。

-読者にメッセージをお願いいたします。

吉川 海外渡航が制限されているいまだからこそ、メジャーではない国内各地の観光地をブランド化し、旅行者の選択肢を増やせば、国内旅行を一段と活性化することができます。富士スピードウェイホテルとしても小山町、御殿場といったエリアを新たな魅力あふれる観光地域に変えていけるよう取り組んでいきます。

-最後にバトンを渡される方のご紹介と、吉川様からその方へのご質問をお願いいたします。

吉川 HOTEL THE MITSUI KYOTOの総支配人である楠井学さんにリレーしたいと思います。伺いたいのはコロナ禍における対人コミュニケーションについてです。コロナ下での開業準備は、面接や営業もリモートにせざるを得ないことがあり、難しさを感じています。コロナ禍中に開業したHOTEL THE MITSUI KYOTOでも同様のご苦労があったと思いますが、コミュニケーションに関する問題解消のための対応策や工夫について教えてください。また、これまでにも多くの取材を受けておられますが、まだ言えていないことがあればお話しください。

-ありがとうございました。