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「地域と一体で旅の舞台を作る」豪華観光列車THE ROYAL EXPRESSの仕掛人

  • 2022年1月20日

乗客が主役を演じられる優雅な舞台を
地域の発展と共に鉄道も発展する

-リピーターも多いのでしょうか。

松田 リピーター率は現在2割弱です。通常のプランに加えて、クリスマス特別プランや新しい試みとして新年の富士山ツアーも企画しています。

 観光地を巡る専用バス「THE ROYAL BUS」、寝姿山のロープウェイと山頂のレストラン「THE ROYAL HOUSE」など、伊豆では水戸岡氏のデザインによる「ROYALな舞台」が広がってきており、これらを組み込んだツアーは特にリピーターの方にご好評をいただいています。

-旅行会社に期待することは何でしょうか。

松田 旅行会社さんでは片道利用の「食事付き乗車プラン」でツアーを造成されるケースが多いのですが、リピーターの方は往復のクルーズプランで申し込まれる方が多いため、クルーズプランもお薦めしたいと思っています。往路は片道利用とクルーズプランのお客様が同乗しますが、復路はクルーズプランのお客様のみのため、人数が絞られ、往路よりもゆったり過ごせることもお薦めのポイントです。

-THE ROYAL EXPRESSならではの車内の特徴はありますか。

松田 「ななつ星」などのクルーズトレインとの大きな違いは、宿泊施設がないことです。地域の素敵なお宿に滞在してほしいという思いもあり、車内はパブリックスペースで、移動を楽しむ場としていただきたいと考えています。

 また、3号車の展示スペース「マルチカー」も、「旅をトータルでデザインしたい」という思いから、初の試みとして造られた車両です。季節にごとにクリスマスマーケットや雛飾りなど、さまざまな企画を行っています。

 旅にはそれぞれのスタイルがあります。THE ROYAL EXPRESSは、移動を軸に公共スペースや地域との繋がりを大切にするスタイルを取っています。ななつ星やクルーズ船の飛鳥等を体験されて、THE ROYAL EXPRESSに乗車されるお客様も多くいらっしゃいます。

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