Googleのアップデートで旅行記事のタイトルが変わる?-RT Collection 柴田真人氏寄稿
続いて、旅行メディアではどのようにタイトル生成されているのかをいくつか例を挙げたいと思います。
検索キーワード:「北海道 観光 カップル」
オリジナル記事のタイトル:
【北海道】カップルにおすすめのデートスポット19選!定番から穴場まで
Google検索結果に表示されているタイトル:
カップルにおすすめのデートスポット19選!定番から穴場まで
検索キーワード:「北海道 観光 スポット」
オリジナル記事のタイトル:
北海道観光どこ行く!?専門家おすすめ“ここは行かなきゃ”スポット30選
Google検索結果に表示されているタイトル:
北海道観光どこ行く!?専門家おすすめ“ここは行かなきゃ”
検索キーワード:「箱根 観光 おすすめ」
オリジナル記事のタイトル:
【2021年版】ここに行けば間違いなし!箱根のおすすめ観光スポットランキングTOP10
Google検索結果に表示されているタイトル:
箱根のおすすめ観光スポットランキングTOP10 - まっぷる
じゃらんの例では、旅行の目的地でもある「北海道」というキーワードが省略されています。今回は検索ボックスに「北海道 観光 カップル」と入れて検索しているため、北海道の観光地であるという前提で検索結果一覧を確認します。そのため、このケースではそこまでクリック率には影響しないと思います。
トラベルjpの例では、「スポット30選」というキーワードが省略されていますが、タイトル内の数字はパワーワードになるため、この数字の省略はクリック率を落としてしまうかもしれません。検索結果一覧で他のサイトのタイトルに数字が入っている場合は、そちらをクリックしてしまう可能性が高いです。
まっぷるトラベルガイドの例では、「2021年版」のキーワードが省略されていますが、2021年などの年を表記することは最新の情報を掲載していますという狙いもあるため、それが省略されてしまうとクリック率が今までよりも落ちてしまうことがあります。
私の旅行ブログでは、例えば文頭にあった「実体験」の文言やまっぷるトラベルガイドと同じように「2021年」の年が省略されていました。旅行記事では「実体験」や「体験しました」という文言もパワーパードになるため、Google側のタイトル生成によるこの省略はクリック率を落とす可能性があります。
このように検索結果一覧で実際にタイトルがどのように表示されているのかをチェックしてみると、とても興味深い内容になっています。最近自社ホームページ内の特定のページのページビューが落ちていると思ったら、Google側のタイトル生成によって大事なキーワードが省略されて検索結果一覧に表示されている可能性があります。自社ホームページに掲載している観光地やホテルの特集ページのタイトルが、現在どのように検索結果一覧に表示されているのかを一度チェックしてみることをおすすめします。
【引用】
国民生活センターのホームページ
http://www.kokusen.go.jp/g_link/data/g-20190225_21.html
消費者庁のホームページ
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/pdf/consumer_policy_caution_181109_0001.pdf
じゃらん
https://www.jalan.net/news/article/81213/
トラベルjp
https://www.travel.co.jp/guide/matome/84/
まっぷるトラベルガイド
https://www.mapple.net/original/182092/
※編集部注
本文中に挙げられている実例は2021年9月6日時点の検索結果です。検索を行う時期により同一の検索結果が表示されない可能性があります。
大学生時代にオーストラリアのタスマニア島で過ごし、旅行会社に就職。15年間の旅行会社勤務時代には主に東南アジア方面の仕入れや企画に従事。また、フィリピンでの5年7ヵ月間の海外赴任を通して、アウトソーシング事業の立ち上げからインバウンド事業における現地支店の立ち上げ及び日本マーケット初のチャーター便運航のプロジェクトなどを経験。その後、2018年に合同会社 RT Collectionを設立。