GWで考えた、観光地にもブランディングが必要な理由と観光産業が生き延びる術―インプリージョン オダギリサトシ氏寄稿
ゴールデンウィークいかがお過ごしで?
ところで皆さんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は30日まではただひたすら書類作成をして(後述)それ以降は自宅と会社を中心に過ごし視察と称して大阪近郊の観光スポットへ行ってきました。
雨のGWの合間の晴れ間ということもあってか2か所行きましたが、どちらもすごい人でした。
感染拡大地域から遠方に行くのは憚られるけどずっと家に居るのもストレスなので近くに出かけるならいいんじゃね?という気持ちもよくわかります。いまは「おでかけ」程度ですがうまくやれば日常生活圏観光というビジネスの切り口はこれから増えるのかもしれません。
その一方でGW明けにはお付き合いのある複数のディスティネーションから嘆きの声が。。。
・絶景スポットの迷惑駐車・その周辺のゴミのポイ捨て・勝手キャンプの夜間騒音および放置ゴミ
大型連休やハイシーズンにはよく聞く話ですがこれは地域住民にとって全く嬉しくない。
あくまでもごく一部の人の振舞いだと思いますがその影響で進入禁止、公開中止になった場所も多々ありますのでこういったところを上手にマネジメントしたいところです。
来る人は選べないという意見もありますが実際のところ飲食でもホテルでもブランディングを通じて顧客を選んでいます。(事業者と顧客とで雰囲気を作り上げている)ならばディスティネーションもそうあるべきじゃないでしょうか?数さえ増えれば誰でもOKな時代ではありません。
そういえば先日お手伝いさせてもらっている鹿児島県の徳之島が世界自然遺産に登録される見通しとなりました。これをきっかけに観光産業が盛り上がるのは良いことですがぜひとも地域の暮らしや自然と調和した観光ビジネスモデルを作りたいところです。
今は奄美大島や沖縄本島ほどの観光島ではありません。なので下手すりゃ観光開発による生活破壊、自然破壊といった昭和から平成のノリがこの令和でも起こりかねませんので。。。。
コロナ禍を通じて自分が楽しいだけの観光スタイルはカッコ悪い相手を思いやる観光、あるいは互いに尊重しあう観光がカッコイイみたいな空気が増えているような気がしていますしそう願っています(希望的観測)
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