HIS、1月取扱高は7%減、海外・国内・訪日いずれも減少
エイチ・アイ・エス(HIS)の今年1月の旅行取扱実績によると、海外・国内・訪日旅行の3部門を合計した総取扱額は前年比7.0%減の290億763万円となった。HISと同社グループ5 社の社内取引を相殺した取扱高を合計したもので、主力の海外旅行は8.3%減の233億2589万円。そのほか国内旅行は0.1%減の37億8235万円、訪日旅行は3.1%減の18億9939万円となり、いずれも減少した。
海外旅行は、香港と韓国方面の需要減に加えて、旧正月の連休が今年は1月となったこと、下旬からは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け始めたことなどにより、全体的に低調。エリア別では「アジア」が22.0%減、「オセアニア・南太平洋」が2.4%減、「ハワイ・ミクロネシア」が4.5%減となったものの、「欧州・中近東・アフリカ」は12.5%増、「北米・中南米」は3.1%増と増加した。スペイン・ポルトガルは26%増、フランスが23%と大きく伸び、グアムも10%増だったという。
商品別では企画旅行が3.0%減、手配旅行が11.4%減でともに減少。販売チャネル別では、オンラインが7.3%増と引き続き増加した一方、店舗は8.8%減となった。
このほか、国内旅行は北海道や沖縄など主要方面は増加したものの、暖冬の影響によるスキーツアーの減少などにより微減。訪日旅行は、引き続き東アジアから訪日旅行に関して、競争環境の悪化による単価減が見られるという。
なお、HISは観光庁が毎月取りまとめている「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」への取扱額の提供を、昨年11月分から非公開としたところ。あわせて集計基準を「日本における旅行事業のみ」に変更し、「外国人旅行」の区分名も「訪日旅行」に改めている。