JTB、人材派遣に本格参入、宿泊施設など支援-28日に会見
JTBは1月15日、福岡市に本社を置くワールドホールディングスとともに、派遣・紹介事業を展開しているJWソリューションに出資して、本格的に「人財ビジネス」に参入すると発表した。JWソリューションは昨年4月に、JTBの子会社のJTBコミュニケーションデザインが19.8%、ワールドホールディングスの子会社のワールドスタッフィングが80.2%を出資して設立した、宿泊施設特化型の人材サービス会社。
JWソリューションは両社からの出資により大幅に事業を拡大し、国内の宿泊施設に加えてツーリズム関連の事業者全般を顧客とする考え。現在の日本人に加えて外国人の人材も紹介し、人材を供給するパートナー企業も大幅に増やして、事業者の人材不足の解消や地域の活性化に取り組むとしている。当初の資本金は5000万円だったが、今回のJTBとワールドホールディングスの出資により、4億円へと大きく増加する。
JTBは近年、従来の旅行業モデルに代わるソリューションビジネスへの転換を「第三の創業」と位置づけて事業領域を拡大しているところ。昨年12月には、グループ会社のJTBベネフィットが来春に人材育成などのための新サービス「flappi」の提供を開始することも発表している。1月28日にはJTB、ワールドホールディングス、JWソリューションの3社の代表による共同記者会見を開催する予定。