ドライブで地方に 国交省北海道局ら、訪日客の周遊調査
国土交通省北海道局・北海道開発局はこのほど、北海道を訪れた外国人観光客のドライブによる周遊の実態を分析した結果を公表した。初めて通年で観光動態分析を実施した2018年版で、ドライブ観光を推進することが地方への誘導に有効なことがあらためて明らかになった。
調査はドライブで北海道を旅する外国人観光客の移動経路などを把握することで、地方部の魅力の発信や誘導につなげようというもの。同局と協定を結んでいるナビタイムジャパンのスマホアプリから得られるGPSデータを使って実施した。
分析の結果からみえてきたのは、ドライブ観光客の“アクティブさ”。来道外国人客の地方部への宿泊割合をみると、来道外国人客全体では26・4%に対し、外国人ドライブ観光客は47・4%。平均旅行日数も来道外国人客全体が3・7日に対し、ドライブ観光客は6・2日となるなど、ドライブ観光客は他の交通手段を使っている来道外国人客に比べ、より広範に地方部を訪れ、滞在期間も長いことがわかった。
ドライブによる目的地は、雪や芝桜、桜、ラベンダーなど季節感を求めるものが多い。国・地域別では、香港やシンガポール、台湾は道南や道東、韓国は札幌、美瑛・富良野が人気という特徴も見えてきた。
情報提供:トラベルニュース社