アップルワールドがホテルのメタサーチ開始-2月目途に航空券の掲載も
BtoBtoCで新事業、将来は「旅行素材の一括検索サイト」に
BtoBでもホテル以外の取扱を検討
じげんの「マッチングテクノロジー」を活用
ユーザーの希望とそれに見合う商品とのマッチングは、親会社のじげんが得意とするところ。じげんの執行役員でアップルワールド代表取締役社長の須崎和延氏は「じげんはアグリゲートメディアとして、大量のデータベースのなかで情報を整理し、並び替え、検索しやすいようにする技術を求人や不動産などの他のサービスで積み重ねてきた。その最適化する技術をトラベリーでも実現している」と話し、既存のメタサーチとの競合のなかで大きな強みになるとの考えを示した。
また、トラベリーにはモバイル版とパソコン版があるが、「求人サイトでも不動産サイトでもモバイル経由での検索は9割近くに達している」(須崎氏)ことから、トラベリーでもモバイルを意識したインターフェース設計にしたという。
このほか、深田氏は今後の展開についても言及。「来年2月をめどに航空券の扱いを始め、ホテル、航空券、ホテル+航空券の検索比較サービスを提供していく」考えを示した。将来的には現地送迎、WiFi、レンタカーなどの商材を加える計画であるほか、各旅行会社のダイナミックパッケージツアーの取扱も視野に入れる。トラベリーがめざす世界観は、「旅行素材を一気通貫で検索比較できるメタサーチ」という。
提携する旅行会社については今後も増やしていく方針だが、深田氏は「重複するホテル商品ばかり増えても仕方がない。独自の強みがあるパートナーとの提携を進めていきたい」との考えを語った。
このほか、ユーザーの囲い込みのためにロイヤルティプログラムも導入していきたい考え。深田氏は「パートナーとの相談になるが」と前置きしたうえで、「ポイント制というよりも、もっと分かりやすい割引などの現金還元がいいのではないか」とコメントした。
「トラベリーは、BtoC事業ではなく、あくまでBtoBtoC事業。アップルワールドのお客様に対して価値を提供していくスタンスは変わらない。旅行会社にはトラベリーという新しいチャネルを使ってもらいたい」と須崎氏。親会社のじげんとしては、トラベリーをグループ事業の柱のひとつとして発展させていく方針だ。
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